考えたこと2

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キャッシュレス
最近は現金を持たなくても、いろんなところで支払いができるようになってきた。
日本に来るツーリストへの対応もあるのだろう。
その国では現金を持たない人たちが増えているということだ。

日本はこの方面では後進国らしい。
2017年の日本の電子マネーの決済金額は5兆円を上回っているが、その伸び率は1.1%しかなかったとのこと。
世界では電子決済が爆発的に増えていて、それに比べると少ないということだ。
インドでは高額紙幣を廃止したというし、中国ではスマホ決済が増えているらしい。
フィンテックというのも、決済サービスが多いのだろう。

日本の現金流通量もそれを表している。
GDP対比での現金流通高は、日本では19.4%。
ユーロ圏では10.6%、米国は7.9%、英国は3.7%しかないとのこと。
圧倒的に日本は現金好きなのだ。

キャッシュレスが進んだスウェーデンでは、現金決済の比率が2%しかないらしい。
みんな現金を持ち歩かないということだ。
それによって、ビジネスの効率化を進めている。

なんで日本ではキャッシュレス化が進まないのだろう。
治安が良いということもあるかもしれない。
昔海外に行くとき、現金ではなくT/Cを持っていくのは、治安が不安だからだった。
今ではカード一枚あれば済むが、それくらい治安と現金は関係がある。

新聞によると、キャッシュレス化が進むと、いろんな効率化が進む。
銀行やコンビニのATMが不要になり、銀行にある巨大な金庫も不要になるとのこと。

それと、大きいのはキャッシュレス化するとお金の流通の記録が残るということだろう。
現金には名前がないが、キャッシュレス化するとそれに名前がつく。
名前がつかないと、決済できないからだ。
そうすると、賄賂やダーティーなお金が使いにくくなる。
中国でキャッシュレス化が進んでいるのは、そういう側面もあるのかもしれない。

日銀がお金を印刷したり、造幣局が硬貨を作らなくても良くなるという効果もある。
現金決済を当たり前のようにやってきたが、それにはムダが多いのだ。

少子化で働き手が足りなくなる日本。
キャッシュレス化をして、現金の計算や管理をしている人たちの仕事を他にふりわけなくてはならない。

でも、それが進まない要因は、日銀が銀行を守っていることにもあるらしい。
今や銀行はATMの手数料で儲けているからだ。
しかし、そこから脱却しないと、世界からは取り残される。
だから、メガバンクはそちらに動こうとしているのだろう。
その結果、大量の人が要らなくなる。

ここでも、日本の雇用の流動性が低いことが、社会の効率を上げられない原因となっている。
ある程度雇用を守ろうとすると、ドラスティックな変化が、やりたくてもできない。
年をとっても、仕事を変われるような環境を作らないといけない。

国民が、現金を流通させるのは非効率だ、という認識を持たないといけない。
そうしないと、日本はキャッシュレス後進国になってしまって、ツーリストからも敬遠される国になってしまうぞ。


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