考えたこと2

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ライブで稼ぐ
音楽で飯を食っている人は、ここ20年くらいでかなり状況が変わった。
音楽がモノからデーターに変わって、CDの売上が減り、今はダウンロードやストリーミングに移行しているという時代。
誰もが簡単にコピーでき、コピーしたものは元のデーターを遜色が無いというデジタルの特性がそういう動きを可能にしてしまった。

だから、昔はビートルズのようにライブをやらず、アルバムだけで食っていくことができたが、それはい今の時代にはムリだ。

ネット上に「なぜアイドルの「寿命」は2010年代に入って劇的に伸びたのか」という記事があった。
たしかに、アイドルの寿命は伸びたような気がする。
AKB48やジャニーズのタレントなど、そのうち消えるだろうと思っていたら、長いことやっている。
SMAPだって、もう25年も活動している。
ファンには怒られるかもしれないが、アイドルという視点で見ればもう消えていてもおかしくないと思う。
デビュー当時は中学生や小学生だったメンバーがもう40代中年の年齢だ。
昔活躍したフォーリーブスは10年で解散して、一部のメンバーが細々と仕事をしている以外、表舞台からは消えた。
SMAPは25年で解散の話があるが、人気は衰えない。
アイドルの寿命が伸びているのは事実。

記事によると、CDよりライブで稼ぐ時代になったからだ、というのが答えらしい。
ライブの市場規模はここ5年で2倍に伸びているとのこと。
CDなどの音楽ソフトの市場規模を追い抜いている。

記事にはこう書かれている。
「生の体験が重要になってきたという時代の変化を通して、音楽業界の産業構造も変わってきた。それによって実力あるアーティストはむしろタフに活動を続けることが可能になったのだ。」

そのためには、まず実力をつけること。
ライブで聴衆を惹きつけられるだけの力をつけないといけない。
そのためには、先輩のバンドの前座でツアーを回るなどの地道な活動も必要になる。

そういう泥臭い活動ができて、本気で音楽をやる人にとっては、かえっていい時代になったということらしい。
そういえば、AKB48は秋葉原で常設のライブをやっていたなあ。
昔のアイドルよりも舞台が重視されているということか。

90年代のヒットの方程式は違った。

「ドラマとのタイアップや音楽番組への出演などを仕掛け、とにかくアーティストをテレビに頻繁に露出させる。そこで認知を高め、話題を作れば、CDが飛ぶように売れていく。そうして得た資金を次なる新人に投下する。
そういう仕組みが90年代におけるメガヒットを生み出していた。しかし、その方法論はすでに通用しなくなっている。」

そういうことらしい。

今は地道にライブを積み重ね、SNSなどを使って話題を積み上げていくことが成功を産むという。

いい時代といえば、いい時代だ。
アイドルになりたいというよりも、いい音楽をやりたい、多くのファンに聞いてほしい、という思いがスターを産む時代。

テレビなどのマスメディアの影響力が低下し、ネットが個人と個人をつなぐ、という時代が来た。

それが「成功の方程式」を変えたんだと思う。

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