考えたこと2

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11月に初雪
朝のニュースで、東京や甲府で11月に初雪がふるのは54年ぶりだと言っていた。

暑い方も記録的な天気だが、地域によっては寒い方もびっくりするような天気になっている。
これも地球温暖化の影響らしい。
温暖化でなんで寒くなるのかというと、海水が暖かくなって北極海の氷が溶けることが原因という。
仕組みはよくわからないが、シベリアの低気圧のルートが変わり、より冷たい空気が日本の方にやってくるとか、海氷が減ってその断熱作用が減り、冬が寒くなるということらしい。

でも、ぼくの小さい頃に比べると、圧倒的に冬は暖かくなったと思う。
昔は1月、2月になると、朝水たまりが凍っていて、それを踏んで割りながら学校へ行ったことを思い出す。
神戸は瀬戸内式気候で暖かいところだが、そんなところでも霜柱はできた。
そんなことはここ20年ほど覚えがない。

でも、確かに寒波のニュースは増えたような気がする。
アメリカやヨーロッパでは被害も多い。

だから、全体的には暖かくなったが、厳しい寒波の回数は増えたというのが正解だと思う。

地球温暖化については、確かにそれが起こっているという人もいれば、気候のばらつきの範囲内でもう少し長い目で見ないとわからない、という人もいるようだ。
アメリカの大統領になるトランプ氏は、地球温暖化の会議決定から離脱すると言っている。

でも、この数百年で、人類が排出する二酸化炭素が増えたのは事実。
さらに、それを吸収する植物が減っているのも事実。
二酸化炭素に温暖化の効果があるなら、ぼちぼち温暖化が起こっても不思議ではないとは思う。

今まで、人間が地球の気候を変えるなどということができるとは思わなかった。
人間の活動など、地球の規模で見たら微々たるものだからだ。
それでも、数百年にわたって人口が増え続け、その人たちが自然に反して(寒い時は暖かく、暑い時は涼しく)エネルギーを使い、心地よく生きようとしてきたことが、ぼちぼち地球規模で影響が出てきたのだと言われると、信憑性がある。

実際、南の小さな島国では海水が上昇して、住むところがなくなってきたりしている。
先日のパリ協定会議では、フィジーの首相がトランプ氏を招待して実情をみてもらいたい、と演説して拍手を浴びたとのこと。
切実な問題だろう。

人間が自然に対してできることなど、ほとんどない。
いざ自然が本気を出して、地震や津波などを起こせば、人間などひとたまりもないのは事実。
それでも、塵も積もればというヤツだ。
産業革命で石炭を燃やし始め、それが石油に変わり、延々と先進国で燃やしてきたツケが来たのだ。

自然との共生、という言葉は美しいが、実際にそれをやるのは大変だ。
昔、自然保護の団体が海岸を訪れ、テントの中が暑すぎるとか、蚊がいるとか文句を言った、という笑い話を聞いたことがある。
人間は折り合いの付く範囲で、自然をコントロールして生きていく、というのが「文化」だと思う。
生まれ落ちたまま、自然の中で過ごしていては、今の生活はできない。

22世紀に向けて、どうしていくのか。
この問題がややこしいのは、あまりにも変化がゆっくりで、世界中の人が危機感をもつことが難しいということだろう。
フィジーのような国では危機感を持って語られるが、アメリカのような国ではそう簡単にいかない。
元大統領候補だったゴア氏が啓蒙に努めているが、それでも日々の生活をどうしてくれる、という不満が勝ってしまう。
それは当然だとも思うのだが…。

北極海の氷が溶けて、シロクマが困っているし、日本にも熱帯性の蚊が生息するようになって伝染病が心配になったりしている。

「衣食足って礼節を知る」、昔の人はうまいこと言った。

そこがネックなんだろう。


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