考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< October 2016 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
+SELECTED ENTRIES
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
情報は武器
プーチン大統領が、大統領候補のヒラリーと民主党に対してハッカー攻撃をしているらしい。
ロシアには国家支援のハッカーグループがあって、それを使ってサイバー戦をやっているとウォール・ストリート・ジャーナルに書いてあった。

プーチンはトランプが大統領になる方がいいんだろう。
共和党は大のプーチン嫌いばかりなのだが、トランプは違う。
ニュースによると、いろんな国の悪口を言っているトランプが、ロシアに限っては批判したことがなく、「私ならプーチン大統領とうまくやっていける」と言っているらしい。

オランダのハーグ戦略研究センターのサイバー専門家によると、NATOを弱体化させるためにもそうした情報戦をやっているようであり、「彼らにとってハッキングは情報を支配することだ」と言っている。

今のアメリカの大統領選やイギリスのEU離脱の国民投票を見ていると、混乱の時代だと思う。
特に西側の大国であるイギリス、アメリカという国々が二分されているように見えるのは、実際に世代や人種間の格差があるのが原因だとは思うが、ロシアの情報戦が成功しているということもあるのではないかと思ってしまう。

もともとはアメリカCIAの得意とする情報戦だが、サイバー空間に戦場が移ってロシアが優勢になっているように見える。
もちろん、アメリカにはサイバー部隊が軍隊として組織されているようだし、その人たちのスキルは高いんだろうが…。

アメリカで軍事目的で開発されたインターネットだが、民間に開放され、自由に使えるようになった。
それがインフラになり、どんどん世の中を変えているのは事実。
政府のネット化が一番進んでいるのはアメリカだろう。
だからこそ生産性が高く、景気もよくなっているのだが、依存度が上がってくるとそれだけ標的になりやすい。
多くの人が使えば、セキュリティのレベルも危なくなる。
だから脆弱なところを突かれ、ハッキングされる。
そして、情報を取られたり、逆に隠している情報をオープンにされたりする。

アラブの春といわれる革命には、ツイッターやフェイスブックというようなSNSが大きな役割を果たしたと言われている。
それだけ情報は力があるということだ。
だれが、いつ、どこで、どんなことをしようとしている、ということを流すだけで、それを実行したり、阻止したりすることができたりする。

どこかで中国版のツイッターの書き込みの何割かは、政府の工作員だというのもあった。
ツイッターみたいなものは爆発的に広がるし、過激な意見が出がちだから、コントロールしているんだろう。
実際一部のSNSは政府が禁止しているということだ。
情報の恐さを知っているんだろう。

ちゃんとアカウントを取れば、外国からでも扇動的なことも書けるし、批判もできる。
そういう意味では恐いメディアだ。

ベルリンの壁が崩れるとともに冷戦は終わったと思っていたが、もう次が始まっているのかもしれない。

知らぬ間にぼくらも巻き込まれているのかも…。


| | 考えたこと | 23:50 | comments(0) | trackbacks(0) |