考えたこと2

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恐いバッテリー
サムソンの新しいスマホが電池のトラブルでリコールされている。
ぼくの使っていたパソコンも電池のリコールがあった。
いずれも最悪の場合、放置していると発火するという内容だった。

こないだ元の会社の先輩と、リチウムイオン電池の進歩が早くて、燃料電池の時代が来るんだろうかという話をしていた。
その時に先輩の一人が、「最近のバッテリーはよく持つようになって、すごく便利になったけどあれもよく考えたら恐い話や」という。
その先輩は物理学科卒だが、「リチウムイオン電池はそれだけ高いエネルギー密度を持っているわけだから、よく考えたら爆弾を持って歩いているのと同じだ」という。
なるほど、よく考えたらそうなのだ。
長持ちするということは、小さな中にたくさんのエネルギーを蓄えているということだから、扱い方を誤ると危ないという物理的真実がある。

実際、リチウムイオン電池に関する記事によると、「もし、世の中のリチウムイオンバッテリーが陽極・陰極・電解液・絶縁体を軽く包装した程度で作られていたら、それは充電池ではなく時限爆弾でしょう。」と書いてあった。

過充電すると、かなりの確率で燃えたり爆発したりするらしい。
また、満充電状態でショートさせても、危ない。
それだけ電気エネルギーを貯めているのだ。

そのために、電池には充電制御機構が入っている。
容量が大きいほど、制御機構をちゃんとしないといけないから、値段が高くなる。
でも、コスト競争があって、そこを間違うとサムソンみたいな事故が起こる。

おまけに、リチウムイオン電池は電池が減ったということがわかりにくい。
使っているうちにだんだんと電圧や電流が下がれば、充電しないといけないという時期はわかるが、そんな変化がほとんどない。
それがメリットでもあるのだが、逆にそのために電池の充電状態がわからないから恐ろしい。

いろんな機器でリチウムイオン電池が使われており、それにしたがって事故やリコールも増えている。

技術者泣かせの電池らしい。

それでも、当分はこの電池が増え続け、今まで電池では使えなかった機器もだんだんとリチウムイオン電池になっていく。

そういえば、ぼくのワイヤレスのヘッドフォンも充電式だ。
ネットで安いのを買ったのだが、あれもリチウムイオン電池だろう。
あれが耳もとで発火したらエライことだなあ。

注意しないといけないぞ。

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