考えたこと2

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自動運転
クルマの自動運転がこの頃よく話題になるが、アメリカでは既に自動運転の段階を定義している。
こういうのは、アメリカは早い。
これが強みだろう。

SAE(Society of Automotive Engineers)によると、自動運転のレベルは0から5まである。

レベル0はドライバーが全てを運転する、今の普通のレベル。

レベル1は、運転支援システムが走行環境に応じたハンドル操作、あるいは加減速のいずれかを行うとともに、システムが補助していない部分の運転操作をドライバーが行う、という段階。

今の新しいクルマに搭載されているのは、このレベル。
自動でブレーキをかけるとか、レーダーやカメラで前方をチェックしながら加減速をする。

レベル2は、運転支援システムが走行環境に応じたハンドル操作と加減速を行うとともに、システムが補助していない部分の運転操作をドライバーが行う、というもの。

これは、今のいくつかのクルマに装備されている。
レーンをキープしながら、速度を一定に保つ、というようなもの。
ちょっと値段が上がる。

レベル3は、システムからの運転操作切り替え要請にドライバーは適切に応じるという条件の下、特定の運転モードにおいて、自動化された運転システムが車両の運転操作を行う、というもの。

これはまだ市販されていないと思う。
いろいろなところでメーカーによるデモ走行はされている。
リアルワールドでは何があるかわからないので、あくまで人間がいつでも運転できる体勢で乗っているという状況。

レベル4は、システムからの運転操作切り替え要請に、ドライバーが適切に応じなかった場合でも、特定の運転モードにおいて、自動化された運転システムが車両の運転操作を行うというもの。

これはレベル3から一歩進んで、ドライバーの意思を超えてシステムが運転することができる、というようなものだろう。
ここまで行くと、極端にいえば、運転席に座っているだけで目的地に着くというような状態。

レベル5は、ドライバーでも対応可能ないかなる道路や走行環境条件のもとでも、自動化された運転システムが、常時、運転操作を行う、というレベル。

このレベルでは、もうドライバーが要らない。
完全自動運転だ。
ハンドルがなくても構わないというレベル。

グーグルやアップルが目指しているのは、レベル5のクルマだろう。
これはもう、今のクルマという概念のものではない。
移動の道具だ。
スマホでここに行きたい、と指示を出して待っていると、クルマが来て乗せて行ってくれる、というような感じ。
ハンドルも不要だ。運転する必要がない。

それに対して、既存のクルマのメーカーが目指しているのは、レベル4までだと思う。
レベル3でもいいかもしれない。

レベル5を実現するためには、交通法規の問題がある。
事故を起こした場合、誰が責任を取るのかということを決めないといけない。
そのために、クルマのハード面で速度制限されたり、通れるレーンが定められたりする可能性がある。
そうなると、既存のクルマとはちょっと違うものになるのではないか。

個人的にはレベル3で十分だ。

それでも、充分難しい。

 
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