考えたこと2

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就活のウソ
まだ、来年の就活の選考解禁時期をめぐる議論が続いているらしい。
経団連は8月を2か月前倒しして6月と言っている。
これで決まりかと思ったら、大学側がちゃんと今年度の検証をしてから、時期を動かしたほうがいいと言う。
有力大学の学長にアンケートを取ったら、元々の4月に戻したほうがいい、という意見も出ている。
まあ、大学の意見はちょっといい加減だとは思う。(前に書いた)

今年の就活の意見として、企業側は内定者を引きとめるために、オワハラと呼ばれる、「就活を終われハラスメント」というのがあったという。
そういうこともあっただろう。
中小、中堅企業は早めにいい学生を取るべく、6月、7月に選考をやり、内定を出している。
だから、その学生に残ってほしいと思って、力が入りすぎたのだ。

当然、大手企業を狙う学生は、内定確保と練習のために、6,7月に中堅企業を受けて内定をもらう。
中堅企業にしたら、いい学生が取れた、と内定辞退を恐れながらも、喜んでいたんだと思う。
それらの学生が8月から9月に大手企業の内定をもらって、一斉に辞退をする。
わかってはいたけれど・・というやつだ。
せっかく採用経費をかけて、十数人採っても、ほとんど残らないということもあったと思う。
だから、今も4割を超える企業が採用活動をやっていると聞く。

一方で、企業側の意見として、あまりにも平気でウソをつく学生が増えた、というのもあった。
「当社が第一志望ですか?」という質問には、「第一志望です」とか、「第一志望群のひとつです」という答えしかない。
そこで正直に、「第二志望以下です」などと言うのは、失礼にあたる。
きっと人事は、今までは一瞬の間とか、目が泳ぐとか、表情などで、ホントのことを言っているか、というのを見ていたはず。

または、「どんなところから内定が出ていますか?」という質問もある。
なければ「ない」と答えるしかないのだが、ここでウソをつく人もいるらしい。

今までは、人事はなんとなくウソをついたらわかっていたんだろう。
きっとウソをつく方にも、ちょっと罪の意識があって、それが見えていたのだと思う。

ところが、今年は平気でウソをつくといわれている。
明らかにウソだろう、という答えを平然と返すようになったということだ。
つまり、罪の意識がなくなった、ということだ。

学生は急な選考時期の変更で、夏の一番暑い時に就活を強いられ、8月選考解禁と聞いていたのに、外資や中小・中堅企業は5月くらいから選考をしているし、どうも世間のやっていることはオカシイ、と思ったのだろう。
こんないい加減なルール、やってられない、というのが学生の本音だ。
だから、平然と、罪の意識なく、ウソがつけるようになったのだと思う。

これが今年の就活の一番の弊害だと思う。
就活を経て、社会に対してウソをつくことに罪の意識を感じない、というのは由々しきことだ。

もう新卒一括採用をやめて、欧米型に切り替えていったらどうか。

旭化成の杭打ちデーターみたいな会社ばかりになってしまうぞ。



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