考えたこと2

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大学ポートレート
文科省がやっている大学ポートレートというホームページを知っているだろうか。
開設して1年ほど経つが、もっと宣伝してもいいと思う。

これは、全国の9割の大学が参加していて、学生数や教員数、カリキュラム、授業科目、就職者数などを公開している(させられている)ページ。
大学名を入れて検索して、出てきた大学名をクリックする。
そして出てきたページのトップをみると上の方に、「本学の特色」「本学での学び」…とタブが並んでいる。
その4つ目のタブが「進路・就職情報」。
このページをクリックして下の方の表を見ると卒業生がどうなったかがわかる。

例えば、京都の有力私学を見てみる。マンモス大学だ。
たくさんの数字があってややこしいが、全体では2847名いて、表を見ると進学も就職もしなかった人がいくらいるか、というのが見るべき数字だ。
表の中の「上記以外の者」の「進学準備中の者」6名、「就職準備中の者」161名、「その他」79名、それと「不詳」が1名、この合計がその数字になる。
結局、それらの合計の276名が就職も進学もできなかった人数。
卒業生全体2847名の1割弱が進路未決で出たことになる。

それでは、弱小私学ならどうか。
適当な京都の大学をみると、卒業生582名に対して、127名になる。
全体の2割強が進路未決。
もちろん、就職先の質の問題もあるが、有力私学に比べて、決まらなかった人が倍の率になる。

もう1校、見てみると卒業生746名で進路未決が70名。1割弱だ。
同じ弱小私学でも、有力私学と変わらない数字を残している。

この数字はいろんなことを表している。

どれだけちゃんと入試をやっているか。
どれだけちゃんと面倒をみたか。
どれだけまじめに勉強させたか。
どれだけ進路指導に力を入れたか…。

大学のホームページを見たら、いろんなことが書いてある。
いいことばかりだ。
でも、この数字を見れば、ウソはすぐバレる。

数字はウソをつかない。

これらの合計に、「一時的な仕事についた者」や「正規の職員等でない者」などを足してみてもいい。

この数字は、ある意味で大学の真面目さを表している。

もっと文科省は宣伝したらいいと思うが…。





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