考えたこと2

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バンジョーの教則本
中学の頃、バンジョーに憧れた。
家にあったクラシックギターをポロポロと弾きだした頃。
ブルーグラスという音楽も、そのころに出会った。ブルーグラスはアメリカの音楽で、その主役はバンジョーだと思う。

フィドル(バイオリン)やフラットマンドリンもあるが、やっぱりあのバンジョーの音がなければ、ブルーグラスとは言えない。
猫の皮を張った日本の三味線と同じように、牛の皮を張った上に弦がある。
だから、ボディは小さくても音は大きい。
もちろん、今はいろんな素材があるらしい。

有名なフォギーマウンテンブレイクダウンという曲がある。
あれが弾きたくて、テストで頑張っていい点を取った。
それで、当時一番安いバンジョーを買ってもらった。1万数千円だったか…。
結局、難しくて弾くのは諦めてしまったが、まだバンジョーは置いてある。
押し入れのバンジョーのケースを見るたびに、情けない思いになる。
一度ケースを開けてみたいが、開けるのが恐い。

その頃買ったバンジョーの教則本の著者が東理夫という人だった。
名前が珍しく、どう読むのかなとずっと思っていたので、今日の日経の読書欄でその名前を見た時は驚いた。

「アメリカは食べる」というその本の書評には、「作家にしてブルーグラス奏者でもあり、さらにはテネシー州名誉市民でもある著者が、長年かけて全米を踏査し、米国の食にまつわる謎の数々に迫ったのが本書だ。」と書いてある。
ぼくの覚えていた人と同一人物だろう。
あのバンジョーの教則本を買ったのが14歳くらい。
1971年だから、1941年生まれの著者は30歳。十分教則本が書ける。

東理夫は、テネシー州の名誉市民だったのか。
ブルーグラス奏者だったから、アメリカ南部の名誉市民になったのかなと思う。
内容は、アメリカ文化論というような感じ。

「七〇〇頁(ページ)を超える大著ながら、筆致は極めて平易で軽快。著者と一緒に全米各地をドライブしながら、日系カナダ人の両親のもとで育った著者の幼少期の思い出話から、車や音楽、文学、映画、米国史、英語表現の話まで、次々に湧き出る豆知識や逸話に耳を傾けながら、米文化、そして米社会の深淵へと誘われるかのようだ。」

日系カナダ人の元で育ったから、英語が堪能でブルーグラスにもハマったんだろうと思う。
その東理夫も74歳ほどになる。

46年越しの疑問が解決した。
彼の名前は「ひがしみちお」だった。

本は読んでみたいが、3800円という値段がなあ…。


| | 考えたこと | 22:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
火星からの帰還
NASAは火星に行く宇宙船を開発している。

行ったからには帰らないといけない。
そこが難しいらしい。

ちょっと地球より小さいとはいえ、火星の引力に打ち勝って飛び立つのは至難の技だ。
地球から飛び立つロケットを見たら、ちょっと無理だと思う。

実際、火星に行くロケットに、帰りの燃料を積むと帰還船が重くなりすぎて火星への着陸が難しいとのこと。
だから、先立ってその燃料を作るための無人宇宙船を送っておく、ということが計画されている。

火星の薄い大気から、燃料を作るらしい。
ただ、宇宙船の重さが計算では18トンにもなり、それを分割して送ることができない。
探査車のキュリオシティでも1トンしかなかったのに、そんなに重いものをどうやって送り込むかが問題。

火星の大気はパラシュートを開いて減速するほど濃くない。
だから、パラシュートでは十分ではないのだ。
キュリオシティの着陸の時も、パラシュートは使ったが、地上に到着寸前にロケット噴射で減速した。

火星の大気は95%がCO2。
その大気と地下にある水から液体酸素を作るらしい。
ここが一番の問題。
地下に水があるところに着陸しないといけない。

火星に先送りされる宇宙船は、化学プラントの役割を果たす。
うまく、地下に水があるところに着陸できれば、の話だが…。

まだまだ問題がある。
うまく液体酸素が作れたとして、それを2年間保持しないといけない。
そして、飛行士が到着して帰るまでの時間を考えると、4年間も稼働できないといけない。
これに乗って帰るのだ。

あまりにも多い問題の数。
本当に人類は火星に立つことができるんだろうか。

今のところNASAでは2030年代の半ばという計画になっている。
あと20年ほど。
ひょっとしたら、生きているかもしれない。
それこそ、人類の歴史的瞬間だ。

すでに火星の風景はキュリオシティーが写真を送ってきたが、人間がそこに立つというのは夢の様な出来事。

予算の問題はあるだろうが、やり遂げてほしいと思う。



| | 考えたこと | 01:24 | comments(0) | trackbacks(0) |