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2014.08.01 Friday
ギブソン
ギブソンというとフェンダーと並んでアメリカの、というか世界の2大ギターメーカー。
ソリッドタイプのエレキギターの基本の形を作った会社の1つだと思う。 一つはギブソンのレスポール。 もう一つはフェンダーのテレキャスター。 断っておくが、これはぼくの偏見だから、そのつもりで。 フェンダーは工業製品という感じで当たり外れがあまりなく、ギブソンはある意味「いい加減な」作りで、当たり外れが大きい(その分、当たった時は大当たり)という話を聞いたことがある。 たしかに、フェンダーのギターよりも、ギブソンのギターの方が工芸品の趣きがある。 例えば、ギターのボディとネックがまっすぐつながっていなかったり(13度の傾きがテンション等でベストらしい)、音を拾うピックアップもコイル2つをセットにしたハムバッキング(ノイズが少なく、出力が大きい)のタイプが使われている。 そして、ギブソンはセミアコースティックとかフルアコースティックという、ジャズなどで使われるタイプのギターもたくさん作っている。(昔の漫才師が持っていたギターといえばわかるだろう) あれなどは工芸品の粋だ。色のバリエーションも多い。 そのギブソンが7月に東京に直営ショールームを開いたという。 そういえば、最近のギブソンは自動チューニングマシンの採用など、エレクトロニクス方面に力を入れている。(チューニングマシン自体はドイツの会社のOEMだが…) フェンダーはアンプや電子機器の分野にも進出しているが、そこに追いつこうと頑張っている感じだ。 知らなかったが、ギブソンは日本のオンキョーに出資したり、ティアックを子会社化したりしている。 ティアックは録音機器などで有名な会社。 本業での儲けも新しいCEOの元で拡大しているらしく、鼻息が荒い。 日本発のギブソンブランドのエフェクターなど、出てくると面白い。 ショールームの写真を見たが、70種類のギターが飾ってあって、何台か弾ける状態になっている。 ギブソンとフェンダーの一番大きな違いは、やっぱりピックアップだ。 ギブソンのハムバッカーは音が太く、音圧がある。その分、ちょっと丸い音になる。 フェンダーのシングルコイルのシャリシャリした、軽めの音とは明らかに違う。 ぼくは最初はハムバッカーだった。グレコという会社の、レスポールモデルが最初のエレキギターだった。コイルが1つより2つの方がいい、と単純に思っていた。実際にノイズが出ないこともよかった。 それで、レスポールに似たヤマハのSGというモデルを買った。 でも、ここ10年ほどはシングルコイルのファンになった。 シャリシャリした高音が魅力的だった。 それでテレキャスを買った。 今はちょっとハムバッカーに回帰している。 あの暖かい音がまた良くなってきた。 いろんなミュージシャンを見ても、二つに分かれている。 個人的にはまたギブソンの時代が来たなあ。 東京のショールームにはいつか行ってみたいと思う。 |
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