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2014.02.28 Friday
パラダイム
パラダイムという言葉、最近よく聞く。
もともと自然科学の用語らしい。 ずっと連続していた概念がどこかで不連続になる。そういうときに使う。 例えば、地動説から天動説に変わったときがそうだろう。 今までは地球を中心にして、太陽が地球のまわりを回っているという枠組みの中で考えていたが、その時を境にものの見方が全て変わる。 もはや地球は中心ではない。 そういうのを「パラダイムが変わった」というのだとぼくは理解している。 相対性理論もそうだ。 時間は常に一定の速さで流れていると思っていたら、どうもそうではないらしい。 日常生活では意識しないが、GPSの信号は相対性理論がなければちゃんと動かない。 これも、アインシュタイン以降、宇宙の見方が変わった。 パラダイムが変わったのだろう。 でも、今よく使われているのは、経済や社会分野だろう。 パラダイムシフトというような言葉で、「枠組みが変わる」という意味で使われていると思う。 音楽を聴くのに、レコードからCDに変わったことではパラダイムは変わらないが、そこから音楽が形を変えて、インターネットからダウンロードするデータになると、パラダイム・シフトが起こった。 ソニーはそれに乗り遅れて、アップルに負けた。 今はインターネットが世の中のすべてを変えていく過渡期だと思う。 だから、世の中のいろんなところでパラダイム・シフトが起こる。 懸命に阻止しようとしているが、電子書籍は着実に増えてきているだろう。 新聞も紙からネットになろうとしている。 ニュースも記事からブログやツイッターに移行している。 タブレットが普及すると、いよいよ新聞も電子化するだろう。 一連のGoogleのサービスは、いろんなものを変えている。 地図のサービスはまだまだ世の中を変えるだろう。 通信さえできれば、ナビはもうスマホに取って代わる。 クラウドサービスは、パソコンの中のハードディスクをなくすことができる。 ぼくらが見えないところでも、きっと起こっているのだろう。 枠組みを変えるような事態を阻害する人もいる。 既得権を守ろうとする人たちだろう。 今日本はパラダイム・シフトを積極的に起こさないといけない。 世の中の枠組みを変えるような変化が必要だ。 それが効率を生み、新しい産業を生む。 早くやらないと、若い人が疲弊してしまうぞ。 |
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