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2014.02.27 Thursday
道徳教育より時代劇
イジメの問題などで文科省は道徳教育に熱心だ。
弱いものイジメはしてはいけないとか、集団で一人をイジメてはいけないとか、そういうことを言いたいのだろう。 しかし、ぼくらはそんなことは道徳教育で習ったのではない。 もちろん、道徳の時間はあったが、それよりも時代劇だった。 ぼくらの子ども時代、時代劇は毎週何本かずつあった。 それに加えて、夕方再放送もあり、時代劇全盛期といってもよかったと思う。 ぼくがよく見ていたのは、「遠山の金さん」「素浪人月影兵庫」「暴れん坊将軍」「大江戸捜査網」「木枯し紋次郎」「必殺仕置人」など。 こういう時代劇を見て、江戸時代の侍の道徳観をすり込まれたと思う。 侍の道徳観とは、 ・困ったときでも余裕のあるふりをする ・主君の命令には服従するが、どうしてもおかしいときは直訴する ・飛び道具(ピストル系)は卑怯である ・人助けをしても、素知らぬふりをする ・弱いものイジメをすると、罰が下る ・誰も見ていなくても悪いことはしない(お天道様が見ている) ・悪いことをしたヤツは、いずれやられる などである。 時代劇を見ていると、自然にそういう見方がすり込まれる。 すり込まれる、というのは、教育されて身につけるのではなく、自然と身につくということだ。 だから、今のような陰湿なイジメなどほとんどなかった。 そういう時代の雰囲気があった。 だれかがイジメられていると、学級会などが開かれて、そういうことをしたらイカン、ということになった。 時代劇の効果は大きいと思う。 その頃の日本人の誰もが週に何回か時代劇を見て、そういう道徳観をすり込まれていたのだ。 これこそが民族の伝統だと思う。 だから、文科省は道徳教育などやめ、時代劇を週に何本かやる、という法律を作ればいいのだ。 これは本当に効果があると思う。 文字通り、すり込まれるのだから。 |
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