考えたこと2

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VAIOの売却
ソニーがVAIO事業を売却するとのこと。

そういう時代になったということだろう。
当初はパソコンの中でも、VAIOは差別化されて、動画やオーディオなどに重点を置いたもの、というイメージで売っていた。

今これを打っているのもVAIOだ。

当初はVAIOは値段が高い設定で、アップルのMACのようなイメージがあった。
しょせんWindowsのパソコンであり、他との差別化はソニー製のソフトと、デジカメやハンディカム、ウォークマンとの連携というところだった。
当初はノートパソコンが紫色だったりして、見た目も差別化していたが、そのうちどこのメーカーもカラーバリエーションを持たせるようになったし、逆に量を売ろうとすると差別化でコスト高になるのがシンドくなったのだろう。

結局日本の家電メーカーで量産パソコンをやっているのは、東芝と富士通だけになった。
NECはレノボ(中国)と提携して、実質的にはレノボがやっているし、パナソニックは利益率の高いノートパソコンだけを狙ってやっている。

実際、今後はタブレットやスマホが増えていくのだろう。
しかし、それらの製品もいずれはパソコンの運命をたどっていく。

だいたいの製品は最初は嗜好品であって、値段が高くても、欲しい人が買う。
だんだん普及してくると、それがコモディティ化する。つまり、一般的な消費財になる、ということだ。
そうなると、性能よりも値段が決め手になってくる。
そして、値段があるポイントを切って下がると、品質やアフターサービスはあまり云々されなくなる。
特にパソコンはインターネットの普及とともに、90年代から爆発的に普及した。
コモディティ化が加速したのだ。
今やいろんなサービスや商品がインターネットの存在を前提に作られている。

そして今、パソコンは一般消費財になってきたところだろう。
テレビのように、1人1台の時代が来ている。

それでも、まだまだ性能は大事だ。
インターネットの情報量はどんどん大きくなっている。
でも、性能と価格を高いところでバランスするためには、量を作ることが求められる。
そうなると、世界レベルでやっているところが強い。
台湾、中国やアメリカのメーカーが勝つ。
スマホと同じく、日本のメーカーはそういうオペレーションができなかった。

きっと、どうしても「いいもの」を作ろうとしてしまうのだろう。

日本はこれからどうなるのか。

先は難しい。


| | 考えたこと | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
"就職をあきらめさせない"ための取り組み
今年も厚労省が、文科省・経産省と連携して「未内定就活生への集中支援2014」を実施するらしい。
これ自体はいいことだと思う。
支援しないより、支援した方がいいに決まっている。

しかし、「支援」というのは、もともとやる気のある人を応援するという意味だと思う。
その意味で、行政がやっていることはちょっと的外れな部分がある。
今就職を支援しないといけない人の多くは、「やる気のある人」ではないのではないか。
それが現場感覚だと思う。

多くの大学の就職関係者は、今の時点で就職できていない学生をほったらかしにしようとはしていないだろう。
どうにかして、就職してほしいと願っているのだ。
直接電話をしたり、先生経由で連絡を取ろうとしたり、友達経由でつかまえようとしたり、涙ぐましい努力をしている。
それでも、アルバイトをしていて就職する気がなかったり、電話に出なかったりする。
そういう現実がある。

そもそもなんで就職できないのか。
その理由が分かっていないのではないか。
もちろん、なかにはやる気はあったが、何度も選考に落ちて、就職をあきらめてしまった人もいるだろう。
その、落ちる理由が問題だ。

一つは、真剣に自分の将来について考え、就職するということと向き合っておらず、そもそも就職をしないといけない、と思っていない人がいるということだ。
アルバイトでかまわないと思っている人もいる。というか、そうとしか思えない学生もいるのだ。

もう一つ、落ちている理由として、基礎学力がない人もいる。
基準を満たさないから、通らないのだ。
そういう人がなぜ大学に入学し、そして卒業できるのかは別として、そういう要因もある。

だから、大学を出るときになって支援するのでは遅い。

本当に支援しないといけないのは、小学校、中学校、高校だ。

いつまでもモグラたたきみたいな支援をするのではなく、元をちゃんとしないと良くならない。

国は元を良くすることを考えてほしい。

| | 考えたこと | 00:33 | comments(0) | trackbacks(0) |