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2013.09.27 Friday
チリツモ
以前、ちりも積もれば…、ということで書いたような気がするが、もう1回書く。
チリツモというのは、小さな要因がたくさん重なって、現象が起こっている、というふうな意味でぼくら実験屋は使っていた。 こういう現象はよくある。 これらの現象を何とかしよう、と思ったら、マジメに一つずつ要因をつぶしていくしかない。 しかし、こういうことをわからない人がたくさんいる。 特効薬があると思いたいのだ。 それを早く見つけて、何とかしさえすれば、問題は解決だということになる。 多くの場合、そんなことはないと思う。 マジメに要因をひらって、つぶしていくしか改善できない。 こういう時にその担当になったら、悲惨なことが起こる。 現場はどうもマジメに一つずつやっていこう、と思っているのに、回りがうるさい。 早く特効薬を見つけろとか、こうしたらいいとか、思いつきのような案を出して攻めてくる。 それでも、マジメに一つずつ要因をつぶしていくしかない、と言って実行していると、「なぜ、もっと良くなる方法を考えないのか」と言ってきたりする。 それが難しい問題であればあるほど、回りの声がうるさくなる。 えてして、難しい問題であればあるほど、マジメに一つずつやらないといけない、ということになるのだ。 横で見ている人は、歯がゆいのだろう。 きっと特効薬があるはずだ、と思っている。 こういう事はよくある。 実際、こういう状態になっている。 困ったものだ。 |
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