考えたこと2

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悪者は誰だ
現代の人々は昔より合理的になった。
自然科学が発達して、結果があるのなら、原因があると考える。
だから、何か都合が悪いことが起こると、その原因を突き止めようとする。

バブルが崩壊して、不景気になった。
その原因は何か、悪者を見つけないといけない。
悪者はできれば一人がうれしい。
一人なら、そいつをやっつければ済むからだ。

アベノミクスとかいう首相の政策で景気がよくなるという。
今の不景気の原因は、デフレだ、と悪者を決めつけた。
だから、デフレさえ脱却すれば、景気は良くなる、というワケだ。

日銀の大幅金融緩和でデフレは脱却したはずだった。
一時は株高と円安で輸出企業の株を持っている人はとても潤った。
しかし、輸入品の値段は上がり、原発を止めているせいで燃料代は電気代に転嫁され、どんどん上がっている。
国債の金利が乱高下して、政府は混乱した。

そんなわけで、今はまだどうなるかわからない。

でも、悪者はデフレではないと思う。
もしもそうなら、もう景気はよくなっているはずだ。

悪者は、日本の成長が止まったことだろう。
どう考えても、今までの成長は見込めない。
相対的に、日本以外の国が豊かになっている。
中国はGDPで日本を抜いた。
スマートフォンでは日本より韓国や台湾が調子がいい。
白物家電は中国製が幅をきかしている。
日本のメーカーの製品でも、東南アジア製というものがとても増えた。

日本は海外と競争している。
ある部分は負けないと仕方がない。
そういう風にして、日本は勝ってきた。
負ける順番が回ってきたのだ。

歴史は繰り返す。

だから、今の状況をよくすることは簡単ではない。
簡単ではないからこそ、みんなで知恵を出して考えなければならない。

問題はもっと深刻なのだと思う。



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