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2013.09.18 Wednesday
中村吉右衛門
鬼平犯科帳といえば、中村吉右衛門だと思う。
日本のハードボイルドの代表作。 鬼平というキャラクターを演じさせたら、この人だ。 最初は萬屋錦之介がやっていたが、錦之助の鬼平には優しさが足りない。 吉右衛門にはそれがある。 ハードボイルドの探偵については、レイモンド・チャンドラーという作家に格言がある。 「タフでなければ生きてはいけない。優しくなければ生きていく値打ちがない。」 それはハードボイルドの主人公の鉄則だと思う。 鬼平はたくさんの盗人上がりの密偵を抱えている。 あくまで、彼らは鬼平の直轄であり、鬼平に忠誠を誓っている。 みんな鬼平に捕まった盗人だ。 もともと、人殺しなどしていない、まっとうな盗人だった。 あくどい金持ちを狙う。 そんな盗人たちが、心を入れ替えて密偵になる。 人生を捨てて、お上の犬になる。 ばれたら、命を狙われる。 そんなシチュエーションで、密偵たちを束ね、事件を解決する。 今のように科学も発達していないし、いつもやるのは足を使ってあとをつけることだ。 ひたすら我慢をして張り込みをする。 待って、待って、向こうが動くのを待つ。 これらの密偵たちは蟹江敬三、長門裕之、梶芽衣子などが演じている。 日本のハードボイルドの名作。 この番組を海外に輸出したらどうか。 きっと流行ると思う。 |
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