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2012.12.24 Monday
アイヌ語
弟子がかがむ、と書いて弟子屈。
これを「てしかが」と読む。 厚い岸と書いて、厚岸。 これを「あっけし」と読む。 花のほとり、と書いて花畔。 これを「ばんなぐろ」と読む。 昭和54年から数年間、冬になると北海道に長期出張に行っていた。 その時に耳になじんだ地名。 これらは、アイヌ語を日本語表記したもの。 弟子屈は「テシカ・カ(岩盤の上)」。 厚岸は「アッケウシ=オヒョウニレの皮をいつもはぐ所」。 花畔は「パナウンクル=川下の人(海の族)」。 それら以外でも、カムイという単語はわりと知られている。 白土三平のマンガにもあった。 これは神威という漢字をあてて、「神格を有する高位の霊的存在のこと」という意味。 日本は単一民族の国だと思っているが、北海道にはアイヌ民族がいた。 沖縄にも琉球民族がいた。 こんな小さな国でも、いろんな民族がいたということだ。 それほど、民族の単位は小さい。 ニュースで弟子屈が出てきて、思い出した。 アイヌ語の地名を漢字表記ででも残すのはいいことだと思う。 今はどんどん単一民族化しているが、そういう民族の歴史を残しておける。 |
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