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2012.12.02 Sunday
若い頃
若い頃というのは、いつ頃のことだと思っているだろう。
若い頃という言葉を使い始めたのはいつ頃だろう。 最初にこの言葉を使った時期を覚えていない。 いくつ離れたら、若い、というのだろうか。 30代の時は、10代は若いと言っていたような気がする。 40代の時は、20代は若いと言っていたような気がする。 今、55歳になって、30代は若い。もちろん、10代も20代も若い。 そうなると、20歳以上離れるというのが若いということになる。 まあ、自分が成人した頃に生まれているのだから、それは若い。 それでは、若いほうがいいのだろうか? 最近まではそんなことは思っていなかった。 せっかくここまで積み上げたのだから、若い頃に戻ってリセットするのはイヤだと思っていたからだ。 しかし、55歳という微妙な年齢になると、否応なく体力が落ちてくる。 まず、目が見えない。 近くを見るためには、老眼鏡が要る。 そして、夜眠たい。 2時、3時まで起きていられない。 昔はどうということはなかったのだが…。 こんな事が起こってくると、いくら未熟でも、若いときがよかったと思う。 そして、経験についても、ひょっとしたら頑固になっているだけで、若い頃に戻ったら、もっといい経験ができていたかも…とも思うようになってきた。 なるほど。 だから、世間では若いほうがいい、といっているのか? これは、そうでもない。 外見で言っている部分もわりと多いと思う。 やっぱり、年をとると若さが欲しくなるものなのだろう。 話がそれたが、若い頃というのは年をとって憧れるものではある。 でも、物理的には戻ることはできない。 だから、どうしても嫉妬をする。 あんまりあがいても仕方がない。 その年齢なりのものを目指すのが、かしこい生き方だろう。 論語でも、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳従う、七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えずとある。 これは、孔子があんまり若い人のことを羨ましがるな、という気持ちを書いているとしたら、あまりにもうがった見方だろうか…。 |
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