考えたこと2

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冷戦の時代
第二次大戦のあと、朝鮮戦争があって、その後からベルリンの壁が崩れるまでが冷戦の時代だとすると、ぼくらは冷戦の時代に育った。

アメリカとソ連がその主人公だ。
アメリカを代表とする資本主義と、ソ連を代表とする社会主義がお互いの勢力を広げようとして、世界中を二分してにらみ合った。

ドイツと朝鮮半島が半分に分かれた。
ドイツはベルリンの壁が崩れて、東西が統一された。
西側が東側に勝ったということだ。
朝鮮だけは、いまだに統一されないが…。

冷戦の時代はイデオロギーの時代でもある。
○○主義、という言葉で人やものをくくれる時代だった。
学生運動華やかなりし頃は、「帝国主義」という言葉が立て看に踊っていた。
「マルクス主義」という言葉も、ワケがわからなかったが、よく聞いた。
先進国に対して、後進国という言葉もあった。
いつからか、発展途上国というふうに言い換えていたが…。

世の中も「右」と「左」に分かれていた。
「右」が資本主義で、「左」が社会主義だ。
「右翼」と「左翼」とも言った。
そして、「資本家」と「労働者」という分かれ方もあった。

そういう世の中だったから、自分の立ち位置を決めることができた。
右よりか、左よりか、真ん中か、 マルクス主義か、労働者か…。
日本は冷戦時代にアメリカと安全保障条約を結んで、発展した。

ある意味、高みの見物だったとも言える。

エコノミックアニマルと言われ、輸出を増やし、ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われるに至った。
そして、ベルリンの壁が崩れ、バブルが崩壊して、高度成長期は終わった。
ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われた頃に誇っていたもの、終身雇用、年功序列、企業内組合などが足かせになって、低成長になっている。

冷戦時代は世界の危機だったが、日本にとってはよい時代だったと思う。

よすぎたとも言える。
それが当たり前だと思っていたら、大きなマチガイだ。

今の状態が普通の状態なんだろう。




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