考えたこと2

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大学生のアルバイト
大学生のアルバイトというと、ぼくらの頃は新聞配達や家庭教師、塾、ウエイターなどがあった。

当時のアルバイトは難しかった。
新聞配達は配達する家を覚えなければならない。
他の仕事はIT化されておらず、ウエイターやウエイトレスは商品の名前を覚えなければいけなかったし、合計やお釣りの計算もできないとつとまらなかった。
6人くらい来て、それぞれに注文すると覚えるのが大変だ。
一応紙に書くが、細かいところは覚えておいて、厨房に伝えなければならない。
今は端末の操作をすれば、厨房に勝手に伝わるようになっている。
赤外線か無線を使っているのだろう。技術は進歩する。

今はコンビニ、居酒屋チェーン店、スーパーのレジ、ファミレス、ピザ屋、マクド、スタバなどの外食産業など、昔はなかった仕事や昔は大学生にはできなかった仕事が多い。

コンビニは昔はなかった。
そういうシステム自体がなかったからだ。

コンビニというシステム、うまくできていると思う。
あれがほしい、というものがたいがいある。
運動会の当日、DVテープを買いに行ったら、数個置いてある。
たくさんではない。あの店舗面積ではそんな余裕はない。
弁当もいつもより多かったりする。
必要なものを、必要な時に、必要なだけというのがコンビニというシステム。

あれは、POSシステムというものを使って、アルバイトでもできるような仕事にしている。
http://e-words.jp/w/POSE382B7E382B9E38386E383A0.html

レジをうつ必要もなく、バーコードを読み取るだけ。
お釣りはもらったお金を入力すると、計算されてレジに表示される。
むかし、アメリカ人は計算が苦手で、引き算ができないので、商品の価格に足していってお釣りを渡すという話があった。
今は洋の東西を問わず、お釣りはレジが計算する。

仕入れも、何がどれだけ売れたかがわかっているので、誰でもできる。
店舗比較での売れ筋商品の傾向も本部でできる。

運動会が近づくと、DVテープを仕入れ、当日は弁当を多めにする。
毎年の傾向がわかっているからだ。
店で考えなくても、本部で考えてくれる。

居酒屋のチェーン店などでも、IT化されている。
愛想さえよければ、つとまる。

スーパーのレジも同じ。
昔は手でテンキーを打っていた。
とても、アルバイトではできない。

ファミレス、マクド、スタバなどでも、同じようなもの。
それでも、スキルがいるような仕事はベテランのアルバイトに任せる。
何年かやらせて、要領のいいヤツを選ぶ。
そこで、時給を増やしたり、ちょっと制服が変わったりという、充実感を与える。
よくできたシステムだ。よくできたマニュアルがそれを促進する。
アルバイトがほとんどを運営しているような店舗もある。

だから、大学生のできる仕事は増えている。
高校生でもできるだろう。

ITが世の中を変えたのだ。

30年ほど前、パソコンが出てきた時、誰もそんなことは考えなかった。
パソコンが人間の仕事を奪うという心配など、杞憂だろうと思っていた。

しかし、今はどうだ。
インターネットができ、手のひらに収まるような端末で何でもできる。
人間の仕事を現実に奪っていく。

まさに、世の中を変えていく。
そのことに、みんな気づいているのか?

ものがあふれ、一見豊かになったようだが、仕事は貧しくなっている。

本当にこれでいいのか?

| | 考えたこと | 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
吉田美奈子
「夢で逢えたら」という曲がある。

吉田美奈子の曲。
彼女は、山下達郎がまだ竹内まりやとつき合う前に、コンビを組んでバックコーラスをやっていた。
この吉田美奈子の兄がレコーディングエンジニアで、山下の初期のLPはほとんど彼がミックスダウン(最終のレコードに音をまとめること)をしていたはず。
もちろん、吉田美奈子自身もソロシンガーとして玄人受けしていた。

この「夢で逢えたら」は大滝詠一の作詞作曲。
あのナイアガラのサウンドではないが、いい曲だ。
いろいろな人がカバーしているが、1976年のオリジナルが一番だと思う。
彼女の声に合っている。

吉田美奈子のもう一つの顔は、作詞家である。
山下達郎のLPで、作品は聞ける。

まだLPレコードだった時代。
アルバム名でいうと、Circus Town、Spacy、Go ahead!、Moonglow、Ride on time、For youなど、山下達郎の全盛期(だと思う)の曲。

「Last step」、「素敵な午後は」、「ついておいで(Follow me along)」、「永遠のFull Moon」、「Rainy walk」、「愛を描いて-Let's kiss the sun-」、「いつか(Someday)」、「Music Book」、「Love Talkin'(Honey It's you)」など。
全て作詞は吉田美奈子。それに山下達郎が曲をつけた。
これらが、山下達郎の代表曲だと思う。

実際、これ以降の曲はあまりいいものがない。(ファンの人はごめんなさい)

山下達郎らしさは、これら70年代、80年代の中盤までの曲に表れている。
最初のLPであるCircus TownはA面はニューヨーク、B面はロスアンゼルスで録音した。

吉田美奈子の歌詞はイメージをちりばめたようなもの。
それと山下達郎の曲がよく合う。

 街はとっくに静まり
 時よもどってあの日へと
 あなたの胸に 包まれながら
 このままいたいよ ずっと

 Dancing rhythmにのり
 恋を忘れるため

この頃の曲は本当に山下達郎のルーツであり、素晴らしい。

それらは、吉田美奈子とのコンビで書かれたものだ。

竹内まりやとの結婚を境に、共作の曲はなくなった。
それとともに、山下達郎の名前は何となくなじみがなくなった。
逆に、レコードセールスは上がったのだが…。

日本のポップスを語る時、吉田美奈子と山下達郎という二人組は入るべきだと思う。


| | 考えたこと | 00:55 | comments(0) | trackbacks(0) |