![]() |
2009.07.14 Tuesday
中味の時代
ワープロが全面的に普及して、もう10年ちょっとたつ。
会社の文書は、もう手書きがなくなって久しい。 学校でも、手書きの文書は少なくなっている。 ワープロを使いはじめた初期は、文字の大きさを変えられるとか、フォントを変えられるとか、見出しはアンダーラインでとか、タブで頭を揃えるとか、表を挿入するとか…、いろいろな機能を使いこなす、というところが重要だった。 ものめずらしさがあって、見た目をきれいにできる…という機能を使うのが、ワープロを使いこなすということだった。 まあ、内容からいったら、どうでもいいようなところにこだわったりしていた。 ワープロも、どんどんこんな機能がある、あんな機能もある、というふうに変わっていった。 二段組みもできるし、索引も作れるし、原稿用紙にも縦書きできるし…、DTP(デスクトップ・パブリッシング)ソフトに近いものにまでなっている。 それが、今ワープロが当たり前になってくると、実際にはそれほどの機能はいらないなあ、ということになった。 世の中のほとんどの人は、今のワープロの機能のうち20%くらいしか使っていないのではないか。 よく、「俺はワープロが使える」という人がいるが、そんな人に限って、スペースキーを使って行を揃えていたりする。 それはな、Tabキーでやるねん、といってやり方を教えて、君が使っている機能はほんの少しだけや、と教える。 例えていえば、2000ccのツインカムエンジンを載せて、時速30キロで走っているようなもの、というとよくわかる。 なるほど、そんな機能があったのか…、ということになる。 かくいうぼくも、到底Wordの機能を全て使いつくすことなどできない。 2000ccのエンジンで30キロのクチだ。 でも、ワープロが定着して、ちょっと世の中変わってきた。 そんなに外観にこだわってどうするのだ。 肝心なのは、中味。 だから、Wordなんていらない。 最低限の機能があればいい。 最近流行っているなんとかオフィスという製品群。これでも充分だ。 ただで使えるものもある。 Googleのドキュメントというワープロは、ネット上で使えるものだ。 これなど、できることはしれているが、それでも充分。 会社にWordがあれば、家は互換のプログラムでもいい。 そんな時代になっている。 だから、ネットブックというネットにつなぐだけのノートPCが売れているのだろう。 この調子でいくと、ホントにGoogleの時代になるぞ…。 |
![]() |