考えたこと2

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根付
根付の博物館の案内が来た。
会社のえらい人が、道楽でやっている。
なかなか面白そうだ。

wikipediaによると…

根付(ねつけ)とは、江戸時代に煙草入れ、矢立て、印籠、小型の革製鞄(お金、食べ物、筆記用具、薬、煙草など小間物を入れた)などを紐で帯から吊るし持ち歩くときに用いた留め具。

つまり、昔の着物にはポケットがないから、煙草入れなどのちょっとかさばるモノを持ち歩くための道具である。
実際には、煙草入れなどにつけて、帯にはさむ。
根付はひもで煙草入れとつながっており、そのひもの部分を帯に通し、根付を帯の上に出す。
そうすると、落ちずに止まるというものだ。
大きさは数センチから1cmとのこと。
動物やお面など、色々なものがあり、その彫刻や細工がすばらしい(ものもある)。

これは、現代の携帯のストラップに似ている。

帯に通して止めることはないが、よく女子高生が無意味にチャラチャラしたものを持っている。
ほとんどの人がつけているのではないか。
みんなお気に入りのものをつけている。

ぼくはギターのストラップをしている。
何かその人の思い入れのあるものをストラップにつけているんだと思う。

だいたい、日本人はこんな小物が好きなのだ。
人によっては3つも4つもつけている。
つけているものが大きくて、それこそどうやって携帯するのか、という人もいる。

そういう文化があるのだ。
江戸時代から伝わる根付だが、いったんなくなって、形を変えてストラップになった。
今からほんの400年ほど前。
その頃と同じ嗜好が日本人の中で脈々と受け継がれてきた。
これが民族性というものだろう。

そう思って見回すと、ライト、ペンのように実用性のあるものから、人形や単なる飾り、細かい細工をしたようなもの…、いろいろある。

NHKの朝のドラマでも携帯が出てくるが、ストラップがついている。
一方、海外のドラマでは、たいがい何もついていない。

ぼくらは当たり前と思っているが、彼らから見たら異様なものもあるんだろう。

これこそ、日本の文化。
気づいていないところが、本当に文化なんだろう。



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