考えたこと2

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おとなしいアメリカ人
おとなしいアメリカ人 グレアム・グリーン 早川文庫。

こないだ、アメリカの保守主義に関する講演を聞いたが、その中で勧められた本。

グレアム・グリーンはイギリスの作家。
舞台はフランス統治下のベトナムであり、主人公はイギリスの現地駐在の新聞記者。

当時のイギリスをはじめとするヨーロッパ人が、大きな力を持つアメリカに対して持っていた「気分」を表した小説。

「アメリカ人」というと、「ヤンキー」のイメージでTシャツ姿で、大声で話し、ヨーロッパ人から見ると「かなわんヤツ」という雰囲気があると思う。

でも、そんなアメリカ人はまだマシで、「おとなしいアメリカ人」の方が困った存在だ…と主人公は考える。

おとなしいアメリカ人は、現実から離れた「理想」を持っており、それを「正義」として実現しようとする。
彼らの無邪気な「正義」ほど困ったものはないのだ。

ベトナムが南北に分断され、後のアメリカによるベトナム戦争に入る前の時代。

こんな風にして、アメリカはベトナム戦争に入っていったのか、ということがわかる。

そんな歴史的な背景の中で、退廃的なイギリス人新聞記者が、現地の恋人をアメリカ人と競いながら生きていく。

イギリス人が関わった、おとなしいアメリカ人の死を通して、あの時代のヨーロッパとアメリカの思いが描かれる。

ミステリ仕立てで書かれている。

この時のアメリカにはまだ理想があった。

でも、今のアメリカには理想よりもマネーが大事になったように見える。

グレアム・グリーンが生きていたら、どんなふうに描いただろうか…。

| | | 23:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
レアメタル
レアメタル

希少金属という意味。

リチウム、マンガン、ベリリウム、ニッケル、モリブデン、ガリウム、バリウムなどがそれにあたる。
wikipediaでみたら、もっとたくさん載っている。

よく聞く名前だが、これらが稀少な金属だとは…。
希少ということは、あまりたくさん採れないということだから、そんなに気前よく使っていいのかな…ということだ。

リチウムやマンガン、ニッケルはパソコンなどの電池で使われている。
これからも、どんどん必要なものではないか?
電気自動車など、どうするんだろうか…。
埋蔵量とかわかっているのだろうか。

中国の地震でレアメタルが高騰し、それがビールの缶に影響を与えるとのこと。
何でそんなところに…と思って調べてみたら、薄いアルミの缶の強度を増すために、マンガンが添加されているとのこと。
以前のようにビンに戻せばどうなんだろうか…。

ガリウムは携帯電話で使われているらしい。
画面を光らせるためのLEDで使われているとのこと。

リサイクルの仕組みは大事だと思う。

ぼくが心配しても仕方ないが、それがなければ実現できないからこそ、希少なものでも使わないといけないのだろう。
でも、それは希少なのだから、コストは高いし、だいいち、なくなったらどうするのだろうか。

もちろん、設計者は、少しでもコストを下げるために代替材料を常に探しているのだとは思うが、そう簡単に見つからないからこそ、希少金属の価値がある。

大昔、ビッグバンでできた元素。
宇宙全体でも、そんなにたくさんないのだ。

一カ所にあるものを取り出して、少しずついろんなところにばらまいたら、いざ集めようとしても、集められない。

レアメタルが宇宙の贈り物だとすると、ちゃんと大事に使わなければ…。


| | 考えたこと | 10:35 | comments(0) | trackbacks(0) |