考えたこと2

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アシモフ先生
アイザック・アシモフというと、「ロボット三原則」を思い出す。

手塚治虫もその三原則を意識しながら「鉄腕アトム」を作ったのだろう。

小学校の頃、SF読み物などでよく出てきた言葉だった。

だから、アシモフというとSF作家だとばかり思っていたのだが、そうでもない。
以前に買ったハヤカワ文庫のアシモフ科学エッセイ「次元がいっぱい」というのを読んで、感心した。

読んで…というより読み直したといった方が正しい。
本の整理をしていて、積んである山から出てきて、ついつい再読してしまった。

アシモフは大学の先生であった時期もあり、そのころに書かれた本が「次元がいっぱい」。
これが面白い。
科学への入門書という感じの書物で、どこから読んでも楽しめる。

アシモフ先生のノンフィクションは、ハヤカワ文庫でたくさん出ているが、なかなか本屋で見かけることはない。
一部は入手不能で、古書で探すしかないようだ。

数学のこと、物理学のこと、科学のこと、天文学のこと…。

何でも知っていて、それをわかりやすく、興味を引くようにおもしろおかしく書くというのは、並大抵の知識ではできない。
難しいことを難しく書くのは簡単だ。
難しいことをやさしく書けて初めてプロと言える。
そのためには、本当に自分で「おもしろい」と思った経験がなければいけないと思う。

だいたい、勉強などというものはイヤイヤやるものだ。
それが当たり前だと思う。

でも、本物のセンセイはどこかまで来たときに、面白さを経験して、それを伝えることができる。
教科書を理解しているとか、教えることを知っていることは大事だが、本当に大事なのは自分の経験した面白さを伝えることができることだろう。

その意味で、アシモフ先生はすばらしい。


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