考えたこと2

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忘れられないプレゼント
クリスマスというと、やっぱりプレゼントだろう。
色々なプレゼントをもらったり、あげたりしてきたが、一番印象に残っているプレゼントは、小学校の1年の時にもらったものだ。

昭和37年の12月25日。

当時はまだ、山のようにおもちゃを売っているような時代ではなかったし、テレビのキャラクターグッズがあるような時代でもなかった。(アニメといえば、鉄腕アトムがモノクロで始まった頃だ。)

今のように、事前に親が何かほしいものはあるのか?などと聞いてくれるような時代でもなかったと思う。
もともと、テレビでおもちゃを宣伝しているような時代でもなく、どんなおもちゃがあるのかもわからなかったからだ。

きっと母が大丸かどこかのデパートで買ってきたんだと思う。

ブリキの宇宙船だった。

電池で動き、スイッチを入れると赤いランプが点滅しながら動く。
この宇宙船がすごいところは、こたつの上でも落ちずに動き続けることだ。

説明するのが難しいが、要は前進用のタイヤが2本後ろについていて、普通に進んでいる時にはまっすぐ動く。宇宙船の中央部分に横に向いたタイヤが一つ回っていて、これは普通に動いている時は地面に接触せず、浮いている。いったん前の部分がこたつの板から落ちて、宇宙船が傾くと、中央部の横向けのタイヤが接地し、こたつの板にもどるように方向転換するのだ。
いったん方向転換すると、また、まっすぐ動き出す。
作った人は、日本の住宅事情をわかっていて、冬はこたつの上が遊び場所になることを知っていたんだろう。

赤いランプを点滅させながら、こたつの上をゆっくりと前に進み、落ちそうになると、方向を変えて、また進み出す。

朝早く、まだ雨戸が閉まっているうす暗い部屋で、こたつの上を動き回るブリキの宇宙船を飽きずに見ていた事を今でも思い出す。

あの宇宙船は、いつ頃まであったんだろうか・・。
小学校の高学年の時にはもう無かった。壊れてしまったのか。そんなに長いこと遊んだおぼえもない。
でも、クリスマスの朝、こたつの板の上を動き回っていた宇宙船は忘れられない。

忘れられないクリスマスプレゼント、ありますか?

Merry Christmas!

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