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2005.12.26 Monday
今年のマイ・ベスト3
昨日の新聞を見ていたら、書評のページは今年のベスト本の記事になっていた。
なるほど。今年ももう終わりなので、今年読んだ本(今年初版とは限らない)のマイベストを選ぶことにした。 決めるとなると迷ってしまいますが、自分の偏った読書傾向をちょっと補正して、オススメ本を選びます。 1位:ラッキーマン マイケル・J・フォックス 2位:会社はだれのものか 岩井克人 3位:ステファニー・プラムシリーズ ジャネット・イヴァノビッチ 「ラッキーマン」は、マイケル・J・フォックスの自伝。 「神様、自分では変えられないことを受け入れる平静さと、自分に変えられることは変える勇気と、そしてそのちがいがわかるだけの知恵をお与えください。」という彼の祈りの言葉そのままの生き方が書かれている。 特に、後半のパーキンソン病との闘病と、それを公開するところは、感激した。 だれでも、自分の伝記だけは本として書ける・・というが、マイケル・J・フォックスのこの本は、俳優が書いたとは思えないほどすばらしい。 「会社はだれのものか」はサラリーマン必読の書。 会社とはどういう成り立ちなのか、資本主義とは何なのか、企業の社会的責任とは・・・という事がやさしく説明されている。 自分にとっては、この本を読んで、非営利法人の倫理性の欠如について思うところがあり、得るところが多かった。 ステファニー・プラムのシリーズは、ミステリ+コメディ。 8つとも全部読んでしまった。 「あたし」という一人称がすごく似合うこのシリーズは、1作目から3作目くらいまでは普通の面白さだが、4作目くらいからめちゃくちゃ面白くなる。7作目の「怪傑ムーンはご機嫌ななめ」はホントに面白かった。 食事のシーン、アメリカのダウンタウンの模写など、読みどころもある。 翻訳物のミステリーが苦手な人はちょっと・・・だが、好きな人にはオススメします。 番外としては、池田晶子の一連の哲学ものがある。 これを読むと、頭がスッキリしたり、はっとする気づきがあると思う。 もう1冊、「崖っぷち弱小大学物語」も面白かった。今の大学について知りたい方は、この本が一番のオススメです。 「ケータイ・ネット人間の精神分析」も、亡くなってしまった小此木啓吾の本としては、総まとめ的なものになっていて、興味深く読めると思う。 今年のイベントとして、初めて本の作者と会えたのが、「ニューヨーク「駐妻」物語」。 ニューヨークの日常が知りたければ、この本はオススメです。 「演劇入門」という本も、題名は地味だが、内容は濃かった。 「本を読んで、自分の知識を広げるという事は普通の事だが、知識だけでなく、物の見方を変えてくれる本、というのにはなかなかめぐり逢えない。この本はそういう本だった。」という本。 書き始めると、全部書いてしまいそうなので、このあたりでやめておきます。 今、レビューのページを修正しています。(ちょっとデーターが重くなりすぎたので、ページの構成を変更します。) 読んでしまった本が数冊あるのですが、また、修正後にアップします。 ということで、今年のマイベスト3でした。 5月から始めたブログもクリスマスでちょうど100記事になりました。 途中息切れの時期もありましたが、何とか目標としていた100に到達することができました。 読んでいただいている方々、ありがとうございました。 |
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