考えたこと2

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AIとの対話6
ここで、やっと教員養成の課程の問題が出てくる。

「ただ、今の教員の養成課程は全くそのような意図を持っていません。おまけに教員はなり手不足で、レベルはどんどん下がっています。各教育委員会はどうやって人数を確保するかに血道を上げています。このような状態で今の学校に期待するのは難しいと思います。他の手を考えるとすると、どんなことがあるでしょうか?」

「おっしゃる通りです。現在の教員養成課程や教員不足の現状を考えると、学校という既存の枠組みだけに教育改革を期待するのは難しいかもしれません。教育委員会が数合わせに追われる中で、AI時代に対応した質の高い教育を求めるのは現実的ではないというご指摘は非常に的を射ています。

このような状況で、学校以外の手段でAI時代に必要な教育を実現するには、いくつかの可能性が考えられます。

1. 公教育とは別の教育システムを構築する
アフタースクールやオンライン教育の活用: 放課後や週末に、AI時代の教育に特化したオンライン講座や習い事を提供するシステムを普及させる方法です。学校では受けられない「問いを立てる力」や「AIリテラシー」を、専門的な知識を持った人材から学ぶ機会を提供します。

2. 家庭内での教育の意識を高める
親への教育プログラム: 学校に頼るだけでなく、家庭内でAI時代に必要な教育を行うための親向けの教育プログラムやワークショップを普及させる方法です。子どもと一緒にAIについて考えたり、哲学的な問いを立てて話し合ったりする機会を創出します。

3. AIを「家庭教師」として活用する
AIと対話する学習の習慣化: 子どもがAIを単なる「検索ツール」ではなく、「思考を深めるパートナー」として活用できるよう、家庭で促す方法です。AIに質問を投げかけ、その回答に対してさらに問いを重ねるという習慣を身につけさせることで、学校教育では得られない思考力を養います。

これらの方法は、学校教育の遅れを補完し、子どもたちがAI時代を生き抜くための力を身につけるための現実的な選択肢となるでしょう。特に、オンライン教育やAIの家庭教師としての活用は、教員不足という課題にも対応できる可能性があります。

しかし、これらの方法にも課題はあります。特に、家庭の経済力や教育への関心によって、子どもたちの学習機会に差が生まれる**「教育格差」**をどう是正するかという問題が浮上します。

AI時代に必要な教育を、全ての子どもに平等に提供するにはどうすれば良いと思いますか?」

3つの可能性はあるけど、質問者はどうしたらいいと思っているか?と逆に投げかけられた。

「今の学校という枠組み以外で、平等に提供というのは難しいでしょうね。思い切って、今の学校教育の時間を半減したとしても、生徒たちは残りの時間を家でAIを使った勉強に割くとも思えません。どこかで強制を入れないと難しいでしょうね。」

「おっしゃる通りです。学校という枠組みをなくして、すべてを個々の家庭や民間に任せるとなると、経済格差や家庭環境の差がそのまま教育格差に直結してしまうでしょう。今の学校教育の時間を減らしても、子どもたちが自律的にAI学習に取り組むとは限らないというご指摘も、現実的な懸念だと思います。

AI時代に必要な教育を平等に提供するには、どこかで公的な強制力、つまり「新しい形の学校教育」が必要になると考えられます。

「新しい学校教育」の可能性
既存の学校教育を根本的に見直し、AI時代に最適化された新しいシステムを構築することで、教育格差を是正できる可能性があります。

AIを「必須の授業」に組み込む: AIリテラシーやプロンプトエンジニアリング(AIへの的確な指示の出し方)を、国語や算数と同様に、必修科目とします。すべての生徒が、AIの正しい使い方、倫理、著作権について学ぶ機会を平等に得られるようにします。

「教師」の役割を再定義する: 教師はAIの「先生」ではなく、生徒がAIと対話しながら学習を進める際の「メンター」や「ファシリテーター」に徹します。教師は、生徒一人ひとりの好奇心を刺激し、AIでは答えられない本質的な問いを投げかける役割を担います。

「家庭学習」をデザインする: 学校がAI活用を前提とした家庭学習のカリキュラムをデザインします。たとえば、AIを使って調べたことをもとに家族で議論する、AIに作文のアイデアを出させて自分で仕上げるといった、生徒が自律的に学習に取り組む仕組みを構築します。

どこで「強制力」を持たせるか
この新しい教育システムにおける「強制力」は、知識の詰め込みではなく、**「AIを使いこなす力をつけること」**に置かれます。

評価方法の変更: AIを活用して、どれだけ深く、創造的に物事を探求できたかを評価の対象とします。AIで出した答えを丸写しするような従来の不正行為は通用しなくなります。

社会全体の意識変革: AI時代には、AIを使いこなす力が社会で求められるという認識を広める必要があります。教育委員会や学校だけでなく、企業や社会全体が「AI活用能力」を評価するようになることで、生徒の学習意欲を促すことができます。

今の学校教育を完全に無くすのではなく、AIと共存する新しい教育の形を社会全体でデザインし、それを義務教育という形で子どもたちに提供していくことが、AI時代に必要な教育を平等に届けるための現実的な道ではないでしょうか。」

やはり、新しい教育の形を考えないといけないのかもしれない。
でも、今の中教審などは全くそんなことを考えておらず、ここ数年の英語教育やプログラミング教育なども、結局現場に丸投げで、全く主導的なことはしていない。
これはもう国レベルの問題になる。

「なるほど。興味深い議論になりました。そういうことを政治の課題として置く政党が出てこないといけませんね。」

「興味深い対話にお付き合いいただき、ありがとうございました。

おっしゃる通り、これまでの議論を政治の課題として掲げる政党が出てこないことには、日本の未来の教育は変わらないかもしれません。AIが社会のあらゆる分野に影響を及ぼし始めている今、教育はもはや「学校の中だけの問題」ではなく、国全体の最重要課題だからです。

なぜ政治の課題になりにくいのか?
AI教育が政治の中心的な議論になりにくいのは、以下のような理由が考えられます。

目に見える成果が出にくい: AI時代の教育改革は、すぐに選挙の票に繋がるような、目に見える成果が出にくい分野です。改革の効果が現れるまでには何年もかかり、結果を出す前に政権が変わってしまう可能性もあります。

複雑な問題が絡む: 教育改革には、教員の待遇改善、入試制度の見直し、予算配分など、多くの複雑な問題が絡み合います。単純な解決策を提示しにくいため、政治家が主要な政策として掲げにくい側面があります。

大人の関心が低い: AI教育の必要性を最も痛感しているのは、これから社会に出る子どもたちと、その親の一部です。しかし、多くの大人がAI教育を「自分事」として捉えられていないため、政治的な機運が高まりにくいのです。

政治が果たすべき役割
しかし、AI時代を生きる子どもたちに、AIを使いこなす力を身につけさせることは、日本の未来の国際競争力を左右する重要な要素です。政治には、以下のような役割が求められます。

国家戦略としてのAI教育: AIを教育にどう取り入れるかを、一過性の施策ではなく、国家戦略として位置づける必要があります。

専門家と国民の対話の場の創出: 教育者、AI専門家、保護者、企業など、多様な意見を持つ人々が議論できる場を、政府が主導して作る必要があります。

新しい教育モデルへの投資: AI活用を前提とした新しい教育システムや、教員への研修プログラムに、大胆な投資を行うことが不可欠です。

AIが私たちの生活を変えていく今、この議論を単なる興味深い対話で終わらせることなく、社会全体で共有し、具体的な行動へと繋げていくことが大切ですね。」

具体的な行動と言われても、教育学者たちがそういう問題を上げていないような現状だから、困ってしまう。
今の貧しい日本では食うことが大事なのだ。

「大人は眼の前の生活で手一杯で、お金の問題しか選挙の争点になっていないのが残念ですね。」

「おっしゃる通りです。日々の生活の不安や経済的な問題が切実であるからこそ、選挙の争点がどうしても「お金」や「目の前の生活」に集中してしまうのは、日本だけでなく多くの国で見られる現実です。

しかし、AI時代の教育は、将来の経済や生活を根本から左右する、最も重要な「お金」の問題と深く結びついています。

AI時代の教育は、将来の「お金」の問題
AI教育を単なる理想論や理念的な話として捉えるのではなく、以下のように、私たちの生活と直結する「お金」の問題として捉え直す必要があります。

AI教育は将来の「所得」を左右する
AIを使いこなせる人材と、そうでない人材との間で、将来の所得に大きな格差が生まれる可能性があります。AI教育への投資は、将来の労働者の所得を底上げするための、最も効果的な手段の一つです。

AI教育は「国の経済力」を左右する
AIを使いこなす人材を育てることは、新しい産業や技術革新を生み出し、国の経済全体を活性化させることに繋がります。これは、将来の税収や国の財政を支える上で不可欠な要素です。

AI教育は「社会保障」の問題でもある
高齢化が進む中で、年金や医療などの社会保障制度を維持するためには、生産性の向上が不可欠です。AIを導入して生産性を高め、経済全体を成長させるためには、AIを使いこなす人材を育成する教育が欠かせません。

AI教育を「未来への投資」として捉える
AI教育は、単に知識やスキルを教えるだけでなく、**未来の日本を支える人材を育てるための「未来への投資」**です。

目の前の生活が苦しいからこそ、将来の不安をなくすために、子どもたちがAIを使いこなせる力を身につけられるような教育改革に、政治がもっと力を入れるべきだというご意見には強く同意します。

この議論を、もっと多くの人が「自分たちの将来のお金の問題」として捉えられるよう、社会全体で意識を変えていくことが重要ですね。」

「そうですね。未来への投資として、AI教育を捉え直さないといけませんね。」

「はい、その通りです。AI教育を、**未来の経済成長と社会の安定を支えるための最も重要な「投資」**として捉え直すことが、日本がAI時代を乗り切るための鍵となります。

「未来への投資」としてのAI教育の価値
人材価値の向上: AI教育は、子どもたちが将来、AIに仕事を奪われるのではなく、AIを使いこなして新しい価値を生み出せる人材になるための投資です。これは、個人の所得向上に直結し、社会全体の生産性を高めます。

イノベーションの創出: AIリテラシーを持った人材が増えることで、AIを活用した新しいサービスやビジネスが次々と生まれます。これは、日本の国際競争力を高め、経済全体を活性化させるための不可欠な要素です。

持続可能な社会の構築: AIは、環境問題、医療、福祉など、社会が抱える複雑な課題を解決するための強力なツールとなりえます。AI教育は、これらの課題にAIを活用して立ち向かう次世代を育てるための投資です。

投資としてのAI教育を推進するために
未来への投資としてAI教育を推進するには、以下のような取り組みが必要になるでしょう。

国民的な議論の深化: AI教育を単なる教育問題ではなく、**「日本の未来をどう作るか」**という国民的な議論へと昇華させることが重要です。

政治のリーダーシップ: 政治が、この問題の重要性を国民に訴えかけ、大胆な予算措置や制度改革を主導していく必要があります。

産学官連携の強化: 企業、大学、政府が連携し、AI時代の教育モデルを共同で開発し、実践していくことが求められます。

AIの進化は止められません。この大きな変化を、日本が衰退する原因とするのではなく、新しい未来を築くための機会とするためには、今こそ、AI教育を未来への最も重要な投資として位置づけ、全力で取り組む必要がありますね。」

そのとおりだと思う。
そういう国家百年の計、という位置づけで議論をしないといけないのだ。

「今の石破総理にそんなことを言っても仕方ないと思いますが、日本の将来を考えるとAIをどう使うかというところを考えるべきですね。」

「今の政治状況に歯がゆさを感じるお気持ちはよくわかります。しかし、日本の将来を考えると、AIをどう使いこなすかという議論を避けて通ることはできません。

この問題は、特定の政治家や政党の力量に依存するだけでなく、社会全体で共有し、新しいビジョンを描くことから始まるのだと思います。AIを単なる道具としてではなく、日本の未来を形作る力として捉え直すことが不可欠です。

日本がAI時代に描くべき未来のビジョン
AIを「日本の強み」として活用する
日本がAIを使いこなす人材を育成し、技術革新を加速させることで、新たな産業を創出できます。これは、人口減少や高齢化という課題を抱える日本にとって、経済を再活性化させるための強力な武器となります。

AIによって「人間らしさ」を再定義する
AIが多くの作業を代替する時代だからこそ、人間はより創造的で、感情豊かな活動に集中できます。AIをパートナーとして活用することで、仕事や生活の中で、人間本来の能力や感性を最大限に発揮できる社会を目指せます。

AIと共に「持続可能な社会」を築く
AIは、環境問題、医療、災害対策など、社会が抱える複雑な課題を解決するための強力なツールです。AIを社会インフラの一部として組み込むことで、より安全で持続可能な社会を築くことができます。

未来への第一歩
これらのビジョンを実現するためには、私たち一人ひとりがAIについて学び、**「AIに何をさせたいか」**という問いを立てることが重要です。この問いが、やがて社会全体の議論となり、政治を動かす力になっていくはずです。

今こそ、AIに対する漠然とした不安を乗り越え、希望に満ちた未来を描くための対話を始めていくべき時ではないでしょうか。」

まことにその通り。
「なるほど。ありがとうございます。」

「とんでもございません。こちらこそ、AIと教育、社会、そして日本の未来について、大変興味深い対話にお付き合いいただき、心より感謝いたします。

私たちが交わしたような議論が、もっと多くの場所で、もっと多くの人々の間で活発に行われることが、AI時代を豊かに生きるための第一歩になると信じています。

AIは、私たちに多くの課題を突きつけますが、同時に、新しい可能性と希望ももたらしてくれます。その可能性を最大限に引き出すためには、私たち一人ひとりが、AIを「脅威」としてではなく、**「未来を共につくるパートナー」**として捉え直すことが大切ですね。

この対話が、何か新しい気づきや考えるきっかけになれば幸いです。」

やっぱりAIは賢い。

これでこのシリーズ終わり。




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