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2024.02.01 Thursday
アメリカは大寒波
日本も今日は大雪だが、アメリカも寒波に襲われているらしい。
アメリカは日本よりも純粋なEVが多いので、いろいろ問題が起こっている。 その中で、こんな記事を見つけた。 この人の意見は正しいと思う。 20代の頃、北海道でスノータイヤのテストをやっていた。 外はマイナス10度台だったと思うが、そこで路面の整備をやっていた時のこと。 ちょうどカセットのウォークマンが流行っていて、ぼくも路面を竹箒ではきながら音楽を聞こうと思って、巻き戻しをしたら、途中で止まってしまった。 電池はまだ新しいはずなのに、電池切れの様子。 低温では化学変化が起こりにくいから、電圧でも下がったのかと思って、宿舎に帰れば大丈夫だろうと思ってやってみた。 ところが、もうその電池は放電しきっていて、使えないのだ。 マイナス10度くらいのところでは、その電池のパワーは使えないということを身をもって知った。 充電して何度も使えるリチウム電池でも、同じことだ。 寒いところでは使える時間が短くなったり、そもそも負荷に耐える力が出なかったりするのだろう。 おまけに充電にも時間がかかるから、充電ステーションは大混雑しているらしい。 今のEVでは、寒いところでは使えないということだ。 この記事の著者が最後のところで言っている。 「そもそもバッテリの製造や廃棄の段階での環境負荷がどんだけ高いんだよとか発電や送電のコストは無視して目先の電気代とかだけで考えるのはどうよとか、電力インフラの整備が体力的に可能な国や地域だけが対応できるけれどそれが不可能な国や地域ではEVなんてあり得ないよという指摘があったりします。他にも国家からの補助金ずぶずぶで普及を図った上に他国への輸出に力を入れるのは不当だという主張や、果ては原理主義的に発電のための化石燃料を輸入してブンブン発電してその電力をEVの充電に使い化石燃料を使う車両の製造販売を止めようとしている欧州は正気なのかとかいろんな議論があることから目を背けたり単純に批判したりするべきではないとも思っています。 社会や地球規模での各種の影響まで考えていろいろなアクションを取るべきだという総論に関しては一切反論は無いのですが、各論として特定の技術に対して極端に肩入れして対立する「古い技術」を排除することに集中しすぎるのはどうなんだろうかという気持ちを捨て去ることができていません。」 全くそのとおりだと思う。 今年はだいぶ揺り戻しがあるだろう。 |
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