考えたこと2

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アメリカのEV報道
アメリカでは日本以上にトヨタはEVに消極的だと悪者にされてきた。

その尻馬に乗って、日本のマスコミも日本のメーカーはEVに消極的という評価だった。
豊田元社長が退いたのも、そういう要因があったと思う。

しかし、ここに来てアメリカのマスコミの風潮もようやく変わってきた。
Seizo Trendというサイトに「ゴリ押し“EVシフト”が失敗しそうな裏事情、米紙が「悪者トヨタ」叩きをやめたワケ」という記事があった。

在米ジャーナリストの岩田 太郎という人が書いているのだが、民主党寄りのNYタイムズ紙がEVのゴリ押しからハイブリッドの再評価に立場を変えたということだから、本当なのだろう。

アメリカではEV販売は拡大しているのは事実だが、一方でEVの在庫が92日分もあるということだ。
一方でガソリン車の在庫は54日分しかない。
また、EV専業メーカーであるテスラは、7500ドルの補助金がついて、値下げも行って、販売台数は伸びたが、営業利益は3%減、営業利益は20%増にとどまったという状況。
この4〜6月期は生産過剰になっているらしい。
トヨタもEVであるbZ4Xの在庫が110日分に対して、HVやPHVの在庫は30日を切っている。
明らかに消費者はEVよりもHVやPHVを求めているのだ。

NYタイムズは2021年には「トヨタはクリーンカーをリードしてきたが、今やクリーンカーを遅らせようとしていると批判される」などとトヨタ批判を強めていたが、つい先日の記事では、

「トヨタは炭素排出量を(原料採掘から廃棄までの)ライフサイクルで見た場合に、EVよりもハイブリッド車がより多くの温暖化ガスを削減できると主張している。もちろんポジショントークの面もあるだろうが、トヨタとつながりのない専門家たちに話を聞いたところ、『トヨタの言い分は正確である』とのことだった」

とついに論調を変えた。
さらに、

「そうした専門家の1人であるハーバード大学ロースクールのアシュリー・ヌニェス上席研究員は4月26日に米下院のエネルギー・商業委員会の一部である環境・製造・重要鉱物小委員会で議会証言を行い、「EVの製造は内燃機関エンジン車より多くの炭素を排出する。EV新車はまず2万8000〜6万8000マイル(約4万5000〜11万キロメートル)を走行しなければ、内燃機関エンジン車に対する排出量削減の優位に立てない」と述べた。これは、あまり運転をしない人の10年分の走行距離に当たるという。」

という意見も出ている。
アメリカは間違いもするが、ちゃんと修正していこうとしている。

翻って、日本のマスコミや学術会議はどうなんだろう。
日本のマスコミはEVを神格化して崇めているし、役に立たない学術会議は何も言わない。
CO2を出さないクリーンなエネルギーである原発について、何もコメントしない。
もちろん、処理水の海外放出についてもだ。

いずれEV化は進むだろうが、鉱物資源や電気を作る過程のことも考えると、まだまだ内燃機関の使い道は残っている。
長期的には鉱物資源の持続可能性を考えると、「内燃機関でCO2を出さない」ということも考えないといけないだろう。

やっぱりトヨタは妥当だったのだと思う。






| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:37 | comments(0) | trackbacks(0) |

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