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2022.03.06 Sunday
ヒゲダン
先週は息子たちが帰ってきていて、最近聞いている音楽を聞いた。
彼らが聞いているのは、当然若い人たちの音楽。 とにかく言葉数が多くて、覚えられない。 言いたいことがたくさんあるのだろう。 なかでも、Official髭男ディズム(ヒゲダン)のアポトーシスという曲はすごい曲だった。 アポトーシスをWikiで調べると、 「アポプトーシス(apoptosis) とは、多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種で、個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞の自殺すなわちプログラムされた細胞死(狭義にはその中の、カスパーゼに依存する型)のこと。」 と書いてある。 つまり、ぼくらの身体の一部が、全体をより良くするために死んでいくということらしい。 「訪れるべき時が来た その時は悲しまないでダーリン…」 という歌いだし。 要するに、死がテーマなのだ。 コロナ禍で1年かけて作った曲らしい。 長い長い歌詞の中で(歌も長いが)、死すべき運命の中での出会いが歌われる。 そういう重いテーマの歌らしく、曲も重い。 音域が広いから、誰でもが覚えて口ずさめるという歌ではない。 流行らせることを意識したのなら、こんな作り方はしないだろう。 自分が作りたいものを作ったという感じ。 その曲がSportifyの再生回数で1000万回を超えて20位に入っている。 最近の曲はメロディーを転調して盛り上げるというより、転調そのものがメロディーになっている。 複雑な構成だ。 キーがなんだかわからない。 こういう曲を作れる人たちは、どんなふうに考えて作っているのだろう。 若い人たちの音楽の常識が変わってきているように思える。 1曲を通すキーという概念があまり強くない。 何度か転調して、また戻ったりしながら、曲を構成する。 こういう曲が作れる人たちは、どんな音楽を聞いて育ってきたのかと思う。 |
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