考えたこと2 | 教員免許更新制廃止？

2021.07.19 Monday

教員免許更新制廃止？

教員免許の更新制度というものがある。
ぼくがまだ大学に勤めていた時にできた。
今の日本、何らかの免許はたいがい更新制度がある。

ぼくの持っているキャリアコンサルタントというのは、5年間で知識講習8時間、実務講習を30時間やるのが必須。
それをしないと、失効する仕組み。
来年の1月に更新なので、この夏は講習に行かないといけない。
資格を出している組織の金儲けかとも思うが、法改正や雇用の状況が変わると、その知識や実務を知らないといけないので、仕方ないとも思う。
運転免許だって、更新制度があるのだ。

これだけ問題が多い教員の免許更新を廃止するというのは、時代に逆行していると思う。
いくら忙しいか知らないが、夏休みも春休みもあるだろう。
そこで講習を受けるのがそれほど負担なのだろうか。

文科省は教員が不足しており、免許が失効してしまうことを防ぎたいというのが本音。
更新に行かない教員は、失効してもいいと思っているのだ。
そんな人を教員のなり手が少ないからと言って、もう一度教員に登用するなど、それはそれで問題だ。

なり手の不足は、民間からの登用で補うべきだと思う。
民間企業で働いて、それをやめて教員になれる、という枠を増やすべきだろう。
理系の仕事をしていた人など、今の理科教育で求められているはず。
実験を通じて、理科の面白さを伝えるなど、やれることは多い。
枯れた技術になっても、まだまだ基礎は教えられるというIT経験者もいるだろう。
そういう人にプログラミング教育をしてもらったらいいのだ。

必要なら民間からの登用枠を決めて運用したらいいのだ。
研修も必要に応じてやったらいい。
敎育界のギルドが諸悪の根源なのだから、それを壊さないといけない。

どうして、教育界の人たちは、教育のギルドを一所懸命守ろうとするのだろうか。

負担を減らすため、という言い訳で教育ギルドを守ろうとする動きには大反対だぞ。