考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
寄り道
ぼくらの時代は浪人や留年など今よりも多かったし、ある種当然だった時代。
四当五落と言われ、5時間も寝たら通らないと言われた時期もあった。
今の全入時代とは異なり、入るのが難しい時代だったから、そうなったのかもしれない。

まあ、それは単なる一例だが、若い頃はそういう寄り道をすることもある。
それをテーマにした「俺たちの旅」というドラマなどもあった。
ユーミンの作った「あの頃のまま」という曲のテーマも、会社員にならず好きなことをやっている「君」がテーマになっていた。
世の中にも、寄り道を賛美する感覚もあったと思う。

だから、若者たちは今よりも寄り道がしやすかった。
もちろん、高度成長の時代でもあり、今よりも寄り道しても、本道に戻りやすかったこともあるだろう。

翻って、今は文科省が寄り道を嫌う。
留年者や退学者が多いと、注意される時代。
下位の大学は特にそうなりやすい。
下位になればなるほど、進学の動機もあやふやだし、経済的な問題もあるからだ。

そういう風潮の中で、実際に学生も「寄り道は悪」だと考える人も多い。
昭和の時代は寄り道には寛容だったが、平成、令和になって厳しくなっているのだ。

実際にこの歳になって、若い頃の1年、2年程度は別に影響ないと思う。
いや、逆に面白い経験や失敗をしたのなら、その方がいいという気すらする。
しかし、世の中の見る目は厳しい。

経済的事情で一度退学して、頑張って働き、そのお金で復学したという学生もいる。
家の手伝いをしようと退学し、専門学校に行ったが、諦めきれず復学した学生もいる。
そういう学生たちと話をしていると、なかにはいい加減な理由もあるが、だいたいは止むに止まれぬ事情があったりする。

いざ就活をしようとすると、やはり中退、復学などのケースは理由を聞かれることが多い。
留年でも、そうだろう。
中には寄り道は悪だと思っている人事もいるから、困ったものだ。
世の中がせちがらくなってきている。

こういうケースでは、寄り道の内容を総括して、そこからどういうことを考えたかを聞くようにしている。
そこは面接では避けて通れないからだ。

寄り道をしても、逆にそれをいい経験として自分にプラスに語ると、それは魅力になる。
寄り道は悪とは限らない。

そう考える人事が増えてほしいものだと思う。





| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:12 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/238518
トラックバック