考えたこと2

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才能は努力に勝る
大学生の中には、何年か寄り道をする学生もいる。
こないだ話をした学生は、音大の短期大学部に2年通ってプロを目指したが、諦めてもう一度大学に入り直して今は就活中。

就活に苦戦しているというので、いろいろ話を聞いたら、音大の短期大学に行ったことは無駄だったと自分で総括していた。
2年間無駄な時間を過ごしたということになる。
その説明が面接で落ちる原因だ、ということに全く気づいていなかった。

キャリアというのは、目の前のことを一生懸命やるということを大事にする。
だから、無駄な時間というのを嫌う。
後から考えて、無駄だったという言い方は好まない。
その時、どれだけ真剣だったのか、ということを重視するのだ。

だから、その寄り道の2年間を、入ったときの気持ちになって思い出してみよう、ということを話した。
そうすると、ボツボツ話しだした。

実は高校の時からポピュラー音楽専攻だったとのこと。
ポピュラー音楽科は譜面が読めないと言われ、それが悔しくてクラシックの先生にお願いしてソルフェージュを特訓してもらった。
自信を持って、音大の短期大学部ポピュラー音楽科を受験し、合格した。
しかし、入ってみたら自分よりすごい人が一杯いた。
短大で有名な先生に習いたい一心で練習に打ち込み、見事先生の教室のメンバーに選ばれる。
卒業コンサートでは、ソロを1曲歌わせてもらった。
コーラスも、メインのパートに選ばれる。
これは本当にすごいことで、嬉しかった。

同級生の嫉妬もひどく、先生の目の前で聞こえるように嫌味を言われたりもした。
プロを目指してやってきたが、高校、短大の5年間を振り返ると、自分は「努力の人だった」と思う。
でも、音楽の神様は私に才能を与えてくれなかった。
結局才能に恵まれた「一番」の人にはなれなかった。
というワケで、プロは潔く諦めた。

もう一度勉強しようと思い、浪人して受験勉強の日々。
そして、2度めの大学に合格して、今ここにいるという。

それなら、その「努力の人だった」ということをそのまま伝えよう、と話した。
それで、内定を取った。

結局、年齢などあまり関係ない。
その人がどういう価値観でどういう生き方をしてきたか、ということだ。
そこがちゃんと伝えられれば、問題ない。

才能は努力に勝る、というのはその通り。
普通の人がいくら努力しても、才能のある人には勝てないことがある。

でも、努力は裏切らない、というのも、その通りなのだ。

頑張ってほしい。


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