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2020.11.02 Monday
少子高齢化の民主主義
都構想が僅差で2度否決された。
大阪の北部と南部できれいに可否がわかれている。 まっとうに考えて、国の将来は若い人たちが長く過ごす。 年寄りはもうすぐ鬼籍に入る。 だから、現役の人たちの意見を重くするのが、時間軸も含めた民主主義だと思う。 日本のように長寿になった国では、どうしても政策が高齢者よりになる。 それは政治家の宿命だ。 次の選挙で通ろうと思うと、高齢者に有利な政策をしないと通らない。 最近の国のあり方を見ていて、ぼくは全員が平等な民主主義というのは限界が来ているのではないかと思う。 それが発明された頃は、社会のほとんどの人が現役で、現役を退いた人はほとんどいなかった。 でも、現代の日本は違う。 非常に多くの年金生活者がいて、現役にぶら下がっている人が多いのだ。 もちろん、年金生活者も税金を収めてはいるが、その分以上にもらっている。 若い頃に積立てた分以上にもらっているのだ。 その分、現役世代の社会保障費はどんどん増えている。 年寄りの年金や医療を支えているのだから。 その苦労をどうやって報いるか、ということだ。 それを選挙権で報いてもいいのではないか。 ぼくは今週4日大阪に通っているが、いつも帰りの駅の前で都構想に反対のビラ配りとアジ演説をしている人たちがいる。 ほとんどの人が65歳を超えていると思う。 「大阪市がなくなっていいのか」とアジっていた。 明らかに大阪が良くなったのは、維新の会が頑張ったからだと思う。 府市二重行政がなくなって、今はうまく言っているではないかという人もいたようだが、それは維新の会が府市の両方を取っているからで、それまでは旧態依然とした自治だったと思う。 大阪メトロも民営化したし、無駄な補助金もなくしたのは功績だ。 橋下氏も引退したし、松井氏も次の選挙には出ず引退するという。 ある意味、潔い。 結局、何も変わらない日本。 地方自治こそ、民主主義の砦なのに、ぼくは大阪市民ではないが残念だ。 この国は、明治以降の仕組みをいつまで残すんだろうか…。 もう制度疲労しているのに。 |
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