考えたこと2

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集合
集合という概念を習ったのは中学校だったと思う。
今は小学校で習うらしい。
ある特定の条件に合う要素の数をひとまとまりにする。
それが全体の中でどうなっているか、ということだ。

ド・モルガンの法則というのも出てきたと思う。
交わりと結びという日本語が出てきて、結局は論理式みたいな格好になったはず。
集合AとBの交わりの否定は、Aの否定とBの否定結びになるというようなことだったと思う。
交わりは「かつ And」で、結びは「または Or」ということだ。

例題にはたいがい「40人のクラスで、りんごが好きな人が20人、みかんが好きな人が30人、両方とも嫌いな人が5人いるとき、両方好きな人はどれだけいるか?」というような問題だったはず。
ちょうどぼくらの頃から、集合という単元ができた。
こんなことをわざわざなんで教えるのかと思った覚えがある。

しかし、この例題が苦手な大学生がたくさんいるのだ。
結局小学校で躓いている。
正しいベン図を書くことができないことが大きい原因。
頭が固くなっているから、全体と部分のイメージができないのだろう。

割合がわからない人はおしなべて集合も苦手。
結局、全体と部分という概念は割合にも通じているのだろう。
割合はだいたいは部分と全体の関係だから、そこがわかっていないと集合もわからないということになりやすい。
どちらを先に教えればいいのか、難しいところ。

でも、こういう概念がないと、高齢者の事故が増えているというような報道を聞いて、絶対的に増えているのは間違いないが、それは高齢者自体が増えているからなのかどうかが気にならない。
高齢者の増加分以上に、高齢者の事故が増えているのなら、本当に増えているということだ。
結局、増えたか、減ったかということだけで、相対的な変化がどうかなど気にしなくなる。

こういう人が増えると、いい加減な報道に騙される人が増えるのだ。

民主主義は教育が支えると思うが、それは民主主義を教えることだけではなく、こういう教養をちゃんと身につけるということだろう。

小学校をもっと真面目にやらないといけない。


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