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2020.03.02 Monday
地球平面説
今朝のワールドニュースを見ていたら、フランスのニュースで「アメリカでは地球は平面だと信じている人がいる」と言っていた。
放送では、アメリカの「地球平面説コミュニティ」の人たちが紹介されている。 少なからぬ人たちが、地球は平面で、人類が宇宙に行ったというのはウソであり、スタジオで撮影しているのだ、と言っている。 宇宙に言ったというウソを言うのは、税金を取るためだという。 アポロやスペースシャトルを生んだ国で、「地球平面説」を信じている人たちがいる、というのはビックリした。 アメリカでは進化論も信じていない人が多いが、こっちは宗教的な理由や、実際疑わしい事実もあるからだが、地球が丸いというのは、「常識」だと思っていたのに、驚いた。 コミュニティでは、表にお皿のような地球の絵が描いてあり、裏に「地球は平面だ。ウソつき!」と書いてあった。 彼らの地球は中心に北極があって、一番外の淵の部分はぐるっと南極になっている。 南極が平面の端っこから落ちるのを食い止めているということだ。 その中心的人物が自作のロケットを作り、地球が平面であることを証明しようと自ら乗って飛んだのだが、途中で墜落して、パラシュートも開かず、亡くなってしまった。 2月22日のニュースhttps://gigazine.net/news/20200225-flat-earther-rocket-crash-died/にある。 こうなると、笑っていられない。 Wikipediaによると、地球平面説の中の「インターネット時代の地球平面説」の欄にこういう記述があった。 「地球平面説は2015年頃からSNSや動画共有サービスを通じて一般の人々の関心を集めており、2018年にアメリカで8215人のアメリカ人を対象に“地球の形をどう考えているか”という調査を行った結果、55歳以上では94%が「地球は丸いと信じている」と回答したが、18〜24歳のミレニアル世代は34%が地球が丸いことに疑問を抱いており、4%が「地球は平らだ」と答えていた。 YouTubeでは2019年1月に地球平面説に関するコンテンツを「ユーザーに誤った情報を与えかねないコンテンツ」として、推奨対象から除外していく方針を明らかにしている。」 地球が平面だというのは、人類がずっと信じてきたことでもあるし、ガリレオやコペルニクスのように科学の正しさを証明しようとして迫害を受けた人もいる。 科学者は、迫害を跳ね返して地球は球体であるということを証明してきたし、今では実際に映像もたくさんある。 それだけ情報が増えた時代に、先祖返りしている人たちがいるのは皮肉なことだ。 本気でそう思っているのだろうか…。 それもこれも、科学が正しい、ということをドグマと捉えているからだろう。 たしかに、最先端の量子力学など、直感的にわからないことも多くなっているが、「地球が丸い」というのは先進国では当たり前のことだと思っていた。 教育の成果だろう。 しかし、そういう教育を受けてきたアメリカ人の中に「地球平面説」が少ないとはいえ広がっているとは、どういうことなのか。 地球平面説の信者たちには、地球が丸いというのは体制側の押しつけだ、というような感じもある。 これもアメリカが分断された結果のひとつなのだろうか。 |
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