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2019.10.25 Friday
孤独こそ最高の老後
1000人以上の孤独老人を見てきた作家、松原惇子さんが「孤独こそ最高の老後」という本を出した。
その取材を通じて、彼女が得た内容を書いた記事があった。 見出しは「老人ホームで「殺してくれ」と叫ぶ高齢者の実情」とい書いてある。 これを見て、「孤独こそ最高の老後」とは思えない。 この本はアマゾンによると、 「老後は孤独だと不安になりますか?健康や病気、お金、人付き合い、人間関係、生きがい、終活などで。確かに、配偶者や子どもが近くにいれば、安心できるかもしれない。でも、周囲に人がいるからこその不自由さや拘束もある。実は孤独こそが、至福の老後を約束する。著者は70歳を超えた今までずっと独身であると同時に、これまで1000人以上の孤独老人を見てきた上で、そう確信するに至った。そこで本書では、孤独をうまく味方に付け、老後を幸福にする方法を、誰でも実践できるかたちで提言する。」 という内容らしい。 しかし、そうなるためには、本人の意思も必要になるということだろう。 流されて老人ホームに入ると、見知らぬ老人と一緒に生活をして、早く死にたいと思うようになる。 孤独を楽しもうと思って老人ホームに行くのと、孤独を避けようとして老人ホームに行くのは、大きな違いがある。 後者の場合は悲惨だ。 「住み慣れた家で生活できなくなった母親の気持ちを察し、娘は毎週、母親を訪ねている。しかし彼女のように、面会に来る家族はとても少ないということだ。 寂しそうな入所者に気遣い、みんなのいる食堂で母親と話すことを避け、部屋で話すように彼女はしている。「いいね。あんたのところは娘さんが来てくれて。うちなんか、誰も来ないよ。息子がバカだから、ここに入れられちまったんだよ」。元気な入所者は、彼女に怒りをぶつけるという。 でも、そんな恵まれた彼女の母親でさえ、「早く死んじまいたい」ともらすと娘は語る。決してホームの対応が悪いわけではない。スタッフは親切で、いい人ばかりだ。カラオケが得意な母親は、スタッフにいつも褒められている。それなのに、なぜ、死んでしまいたいのか。 それは、老人ホームに入れられた老人は、どんなに立派なところを用意されても、家族に捨てられたという思いがあるからだろう。老人は、自分が家族の邪魔になっていることを敏感に察知する。 家族から「お母さん、いつまで生きるつもりなの?」と面と向かって言われなくても、早く死んでほしいと思われていることくらいはわかる。 娘に遠慮がちにつぶやく「死にたい」の言葉の裏には「知らない人の中で、死ぬまで暮らす精神的苦痛から抜け出したい。早くラクになりたい」という思いがあるからではないだろうか。」 というような未来が待っている。 年をとって、孤独を楽しむためには何が必要だろうか。 もちろん自分の心構えは必要なのだが、それでも楽しむためのネタが必要だ。 やっぱり趣味になるのだろうか。 音楽はいいと思う。 聞くだけでも、楽器を弾くのもいい。 ぼくはギターを弾くが、これもいつまで弾けるのかわからないが…。 演芸を聞くのも趣味の一つ。 これは長く楽しめるだろう。 十分に今まで録音して貯めてきた。 読書もいいだろう。 もうその年になると、新しい本は読めないと思う。 だから、今まで読んだ本を読み返すのだ。 そのための本を選んでおくのもいい。 備えあれば憂いなしということだろうなあ。 |
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