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2019.10.14 Monday
ヒップホップとラップ
最近、日本語のラップミュージックを聞き始めた。
といっても、軽いもの。 前に書いたkiki vivi lily(80デニール)がきっかけだ。 そこで、気になっていたヒップホップとラップの違いを調べた。 何気なく使っているが、この2つの言葉は同じようでもあるし、違うようでもあるし、難しい。 「ヒップホップとラップの違い」と入れてググってみた。 最初に表示されるサイトでは、 「ヒップホップ」は、リズム感を重視した音楽であり、低音が一定のリズムで刻まれることによって身体を使ってリズムを取りやすいです。そのため「ヒップホップ」の音楽が、ダンスでも使われます。 という説明。 それに対して、ラップは、 「ラップ」とは、歌唱方法のことです。ラップが他のロックやポップスでの歌唱と異なる点は、その歌詞にあります。 「ラップ」は韻を踏むことを重視しています。 と書いてあった。 要するに、ヒップホップは音楽のジャンルであり、ラップは歌唱方法という感じだ。 ぼくはラップは歌というよりも、リズムと伴奏を意識しながら「話す」という気がしていたのだが、ああいう歌なのかもしれない。 また違うサイトでは、「ヒップホップは「信条」で、ラップは「行動」だそうです。」と書いてあるものもある。こうなると、わけがわからない。 また、別の人によると「HIPHOPというのは音楽ジャンルのみを指す言葉ではなく、ブレイクダンス、グラフィティアート、DJ、MCという要素の総称です。MCという要素の中にラップという表現方法があるという事です。」とあった。 よくわからないが、大体のコメントを合わせると、ヒップホップは文化のジャンルという感じで、音楽としては低音のグルーブが特徴。ラップはヒップホップの表現方法の一つ、ということになる。 一方、アメリカではヒップホップは黒人の音楽。 俗語を多用し、政治的なメッセージが含まれている。 ネットには、こう書かれているサイトもあった。 「ヒップホップにはその起源から、そもそも政治的要素が備わっていた。社会に響かせるべきメッセージを届けるための、ひとつのパワフルな手段だったのだ。話し言葉を通して、語り手であるMCはしばしば、ロック界やフォーク界の父祖たちよりももっと直接的な言葉で、ヒップホップを通して政治問題を訴えてきた。」 ここでいうMCがラップのことだ。 つまり、ヒップホップの語り手が、その手段としてラップを使うということになる。 Youtubeで【フルPVで聴く日本語ラップMIX】Best of 2017というのを聞いたが、日本語のラップはアメリカとはだいぶ違う。 話すことがメインのものもあるが、メロディに乗せて歌うものもある。 政治的なメッセージはなくて、そんなに韻を踏んでいるわけでもない。 ただ、言えることは低音のリズムがすごいということだ。 音楽を作る方法が多様化して、ある曲の一部を切り取って使うというサンプリングの手法も確立したし、そのためのソフトやハードも充実した。 ヒップホップの曲は、そういうもので作られていることが多いと思う。 楽器というより、音の素材としてベースやバスドラのキックの音を使っている。 あれは演奏することが不可能(弾けるけど、そういう音が出せない)だから、DJという形でバッキングをしているのだ。 これが音楽が進化したと言えば言えるのだが…。 最近グルーブボックスという、DJ向きの機材が出ているが、これは従来のリズムマシンとシンセベース、キーボード(シンセ)を一体にして、1台でバッキングができるもの。 もちろん、ライブでパッド(スイッチ)を叩いて演奏?もできる。 こういうのがどんどん進んでいるから、ヒップホップも新しくなる。 今のヒップホップを聞いて、その後に80年代のシティ・ポップスをかけても、音圧感が違ってピンとこなくなる。 若い人たちが、80年代の音楽を聞いて「昭和やなあ」というのは、低音の音圧やリズムのせいなのだろう。 そういえば、最近のスピーカーはやけに低音がよく出るようになった。 きっとニーズがあるのだ。 音楽の作り方が変わったのが、ヒップホップとラップだった。 |
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