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2019.07.01 Monday
ベースのリズム
今やギターの人気はやや落ち目らしい。
流行りのヒップホップやラップなどの音楽では、以前ほどギターの比重は高くない。 その分、DJやボーカルの役割が大きくなった。 エレキギターは、70年代に花開いたロックンロールにはなくてはならないものだったが、時代は変わる。 バンドにギターがいないというのは、さすがにまだ見ないが、今やギターヒーローがいないし、「ギターが主役」という意識も減ったと思う。 そういえば、ヒット曲でもギターソロを聴くことが減ったような気がする。 そんな中で、ベースの存在感が高まった。 ドラムとベースはリズム隊として、音楽を支える役割を担っている。 コードのルート音を変えると、音楽全体の響きが変わる。 俗に言う裏コードというのは、半音を含む12個の音階を円状に取って、もとのコードのルート音から一番遠い音(ちょうど反対側)にルート音を変えることだ。 もとのコードがCならF#という具合。 よくジャズで使われるのだが、これを使うと、不安定でそれでいて成り立つ、不思議な感じになる。 こういうのはアンサンブルでいうと、ベースの役割だ。 そこにリズムが絡む。 ベースのパターンがビートを刻むという感じ。 ウォーキングベースというような、コードの音をつないでいくようなパターンだと、よくわかる。 リズムギターでは出せないような、ビートが生まれる。 研究によると、低音がズレたほうが、リズムのズレが認識されやすいという。 脳の「ミスマッチ陰性電位」というものを測って、計測した結果だ。 「ミスマッチ陰性電位」はリズムがズレたということを聴覚した時に発生するもの。 ベースがリズムを刻む、というのは人間の生理に基づいたものらしい。 今は80年代ほど流行らないが、チョッパーとかスラップとかいうベースの奏法がある。 基本的には、ベースをよりパーカッションのように弾く。 親指で弦を叩いて低音を出し、高温は人差し指で弦を引っ掛けて弾くように離す(そうすると、弦が指板に当たり、音が強調される)。 これが流行った時は、ベースもいいなあ、と思ったものだ。 この頃から、ベースがバンドの中で存在感を持ち始めたのかもしれない。 基本的に単音楽器だから、とっつきやすいところはあるが、ギターよりもセンスが要るんだと思う。 ベースが下手だと、バンドが成り立たない。 何度か通販サイトでエレキベースをポチりそうになったが、踏みとどまった。 実は若い頃に1回エレキベースを買って、会社の人にあげたことがある。 チョッパーが流行った頃で、単音楽器だから弾けるだろうと思ったのがまちがい。 難しかった。 やはりベースは大事だ。 |
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