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2014.12.01 Monday
42
「42」という映画、WOWOWでやっていた。
何の番号かというと、野球の背番号だ。 1947年に初めてメジャーリーガーになった、ジャッキー・ロビンソンという黒人選手のことを描いた映画。 2013年の作品。 ドジャーズの会長を演じているのが、ハリソン・フォードだ。 これがいい味を出している。 いつも葉巻を持っている、ヘビースモーカー。 この人が、黒人を入れなかったメジャーリーグに初めてロビンソンを招き入れた。 1947年というと、第二次大戦が終わって2年目。 アメリカの黄金時代の幕開けの時代だ。 人種差別がまだまだ激しく残っていて、大リーグには黒人選手がいない。 でも、才能がある黒人選手はたくさんいたらしい。 いつの世も、最初の一人というのは大変だ。 フロンティア・スピリットで飛び込んでいかないといけない。 会長役のハリソン・フォードが言う。 「必要なのは、やり返さない勇気を持つことだ」 ロビンソンは最初はチーム内からの差別にあって、それから回りのチームからの差別にあう。 まだまだ女子トイレに”White Only"と書いてあった時代。 南部に行ったら、もっとひどい差別が残っていた時代だ。 それでも、だんだんとチームメイトがロビンソンの気持ちを理解して、一緒に野球をやろう、という気持ちになる。 不名誉な歴史だが、それをちゃんと映画にして残すところがアメリカらしい。 今でも、4月15日にはメジャーリーガーがみんな背番号42をつける。 ロビンソンの栄誉をたたえるためだ。 そして、42は唯一のリーグ全体の永久欠番になっているという。 こういうはからいが、アメリカの野球を国民のスポーツにしているのだろう。 そんな歴史があったことを伝えてくれる映画だった。 |
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