考えたこと2

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香港のデモ
香港の学生デモ。
毎日ニュースで報道されるし、各国の反応もデモを支持するような論調だ。

こないだ見たニュースによると、ここ5年くらいで香港の若者のアイデンティティが強くなったらしい。
彼らは自分のことを「香港人」だと思っている。
そして、大陸からくる観光客を見て、違いを感じている。
おまけに大陸からのマネーが大量に香港に入ってきていて、不動産などが高騰している。
若い人は家を買えない。

いろんな不満があって、今回のデモになった。
テレビで学生たちを見ていると、なかなか素晴らしいと思う。

中国の外相は冷たく「内政干渉だ」と言っていた。
でも、中国政府も以前の天安門の時のように思い切ったことはできないようだ。
どこで折り合いがつくのか、それともつかないのか…。

ほんの17年前までイギリスが統治していた香港。
今回のデモの争点は選挙だ。
中国政府は反北京の候補者が出てくることを恐れ、候補者を絞るという仕組みを作った。
その上で、選挙が行われる、ということだ。
一方、若者たちはそれに対して反対した。
自分たちの代表も出したかったのかもしれない。

もともと、北京が許すわけがない、という戦いだ。

それでも、学生たちを中心に、香港人は立ち上がった。

イギリスのファイナンシャル・タイムズが香港についての記事を書いている。
その記事の最後を締めくくっている言葉だ。

「だが、過去10日間の出来事は、永続に消えない心理的な痕跡を残すだろう。今となっては、香港が、いざとなったら北京の支配に服属する中国の都市であることを疑える人はまずいない。
 しかし、それと同じくらい、学生たちが投げかけた根本的な問題がどんな形にせよ決着したと考えられる人もいないだろう。香港の人々は、空虚な形の民主主義というものがどのような姿をしているか、それを見れば分かる。多くの人、特に若い世代はそれ以上のものを求める。
 これは今後何年にもわたって香港が政治的に不安定になることを意味している。我々が知っている香港、つまり、ビジネスが政治に勝り、お金がイデオロギーに勝る街は、もう過去のものとなったのだ。」

香港は2047年まで、中国本土とは違う政治体制を保証されている。
一国二制度というやつだ。
中国政府にとっても、香港は資本主義社会とのつながりを保つための金融基地でもある。

あと33年。
ぼくはおそらくその時を見られないだろう。

その時まで中国が存在するのか、それとも旧ソ連のように分裂するのか。
もっと違うシナリオが出てくるのか。
それはわからない。

でも、今回のデモは記憶に留めておくべき出来事だと思う。



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