考えたこと2

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国際看護学部?
うちの近所に大手前大学というのがある。
ずっと女子大だったが、2000年に男女共学になった。
3つのキャンパスを持ち、収容定員2757名だから、小規模の大学。
在校生が2470名なので、1割ほど定員割れをしている。
この規模で西宮、伊丹、大阪にキャンパスを運営して1割不足なら、まあ立派なものだと思う。

そこが新しい学部を作るという。
例によって、看護系だ。
看護系は人気があるということで、どんどん増えているのが実態。
こんなの、医療費削減とか、規則が変わるとどうなるかわからないのに、よくやるなあと思っていたが、ここもそれに手を出したということだ。

どれだけ増えているかというと、平成3年に11校だったものが、平成30年に263校になった。
入学定員で、558名が23667名になっている。なんと40倍以上。
従来の専門学校は減っているのだが、いくら看護師が足りなくなるといっても、増えすぎだ。
臨床心理士といい、看護師といい、大学がやり始めると馬鹿みたいに増える。
みんな右にならえでやるからだろう。
当然、質は落ちていく。

これからは多死社会だが、多死社会が終わると看護師は余るに決まっている。
その前の段階で医療費が足りなくなり、治療型の病院は減り、看護師は7床に一人という基準は緩和せざるを得なくなる。
そういう世の中の変化をあまり大学は考えない。
今志願者が増えることが大事なのだ。
だから、263校にもなった。

当然、今さら普通の看護学科を作っても遅いという議論になる。
何か特色のある看護にしないといけない、というワケでできたのが「国際看護学部」らしい。
もちろん日本初だ。

日本初というものにも2種類ある。
本当に日本で初めてであり、特筆に値するものが1つ。
もう一つは他に誰もやってなかったという日本初。
どうしてそういうものを作らないといけないのか、わからない、というものだ。
もちろん、「国際看護学部」は後者にあたる。

どうして、普通の看護学部にしないのだろうか。
見栄だけで、「国際」をつけるのは、もう時代遅れだと思う。

来年開学予定だが、旺文社の偏差値は50と出ている。

大学の関係者はそれでいいと思っているのだろうか。

困ったものだ…。


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