考えたこと2

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女性ギタリスト
フェンダーのCEOがギタリストの多様化について、話している。
今年の10月、アメリカやイギリスで調査を行ったところ、新たにギターを始める人々のうち、50%が女性であったらしい。
英語圏ではテイラー・スイフトの人気が高いが、それらの効果が持続的にムーブメントになった、という。
ちなみに、テイラー・スイフトはカントリーの女性歌手で、ステージでギターも弾く。

日本でもプリンセス・プリンセス以降、女子だけのバンドやギターを弾くシンガーも増えてきた。
若いところでは、miwaやChayはぼくも知っている。
たしかに、相対的に男子のギタリストが減って、女子のギタリストが増えているのは確か。
駅を歩いていても、高校生や大学生らしき女子がギターのソフトケースを背負って歩いているのを見ることも増えた。
女性ギタリストのロールモデルが増えたのだ。

取材した記事によると、

「女性のギターへの関心の高さは今も持続しており、それどころか上昇しています」とアンディ・ムーニーは『NME』に語っている。「アコースティック・ギターを初めて手に取り、それを習得した女性たちの多くが、『オーケー。次はエレクトリック・ギターが欲しいわ』と思ってくださっています。私がフェンダーに初めて来た最初の数年間はアコースティック・ギターの売り上げのほうが伸びていましたが、今はそれが逆転しているのです」

ということだ。
アコースティックからエレクトリックへ、という動きは男子も同じだった。
それが女子にも起こっているということだ。

それに一役買っているのが、Youtubeなどのオンライン動画教材。
ギターショップは男性が多く、そこで女性がバカにされるのを減らしたという効果があるとのこと。
フェンダー自らもオンライン教材をやっているが、Youtube上にはたくさんの無料のコンテンツもある。
それらを使って、自宅で練習すれば、店員にバカにされることもない。

日本の店ではそんなことはあまりないと思うが、そういう場面も多いのかもしれない。
フェンダーのCEOがこう言っているくらいだ。

「ギターを始めたての人たちは誰しもがバカにされてしまいますが、女性たちにとってはその脅威がさらに増すことになります。私はその光景をこの目で目撃したことがあるのです。熟練した女性のギタリストと一緒にお店に入ったことがあるのですが、店員がその女性のもとへ来て、『旦那さんかボーイフレンドをお探しですか?』と訊いたのです。その質問は、そのお客さんを永遠に失ったことを意味します」

アジアではその傾向はもっと顕著だという。
予想では新たにギターを購入する消費者のおよそ70%が女性だと見込んでいるらしい。
ほんまかいな、と思うがブラスバンドの状況を見れば、それもそうかもしれない。
日本では、今や音楽は女性がたくさん活躍しているからだ。
2つのオーケストラの演奏を年末に聞いたが、弦楽器も、管楽器も、若い人は圧倒的に女性。
ギターも、そうであっても不思議ではない。

まだまだギターの未来は明るい。

フェンダーのCEOはフェンダープレイというオンライン教材で、最も検索されているのは、オアシスの“Wonderwal”という曲だ、と言う。

「そうです、あの曲は3つのコードで作られたシンプルな楽曲なのです」とアンディ・ムーニーは語っている。「ギターを初めて自分のものにできたという瞬間を味わえるような楽曲です。自分にとっての最初の到達地点となるのです」

ぼくらがフォークソングでやりだした頃だって、3つのコードだった。
C、F、G7か、G、C、D7あたり。
キーを変えるときは、カポタストを付けて上げたり下げたりするのが当たり前だった。
そんな時代だったのだ。

フォークからカレッジポップスを経て、ニューミュージックの時代になると、曲も複雑になった。
ユーミンの曲は易しそうな曲でも、結構複雑なコードを使っている。
ぼくらが上達するに連れて、音楽もそういうものになった。
ラッキーな時代に生きたといえる。

今から始める人は、いきなり複雑なコードを覚えないといけない。
達成感を持って、1曲を弾くということが難しくなった。
そういう時に、3つのコードで弾ける曲がまた復活した、ということだろう。

これからは、ギタ女の時代らしい。

ギターの未来はまだまだ明るいということだ。
よかった、よかった。




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