考えたこと2

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ハーレー対トランプ
バイクのメーカーというと、日本の4大メーカーが販売台数で世界1位から4位を占めているはず。
日本の独壇場だ。
日本のバイクが世界を制覇しているのが実情だ。(今はアジア勢も出てきているが…)

アメリカ勢では、ハーレー・ダビッドソンが大きなバイクのメーカー。
唯一生き残っているアメリカのメーカー。
ハーレーに乗っているのは南部のオジサンのイメージ。
大きな排気量で、ドッドッドツというエンジン音。
黒の革ジャンを着て、入れ墨を入れまくりという感じのオールド暴走族というのが、よくドラマに出てくる。
どちらかといえば、トランプ支持層の人たちを象徴するような乗り物が、ハーレー・ダビッドソンのバイクなんだろう。

今回トランプ大統領は、EUとの貿易交渉の中で、アメリカは自国製品を守るために関税の措置を発表。
それに対する報復の一部として、EUはハーレーのバイクの税金を増やすという。
それを聞いたハーレーは、EUの小競り合いを回避するため、ヨーロッパ向けオートバイの生産をアメリカ国外に移すと発表した。

アメリカ企業を守るために戦ってるつもりの大統領にとっては、許せない行為だろう。
得意のツイートがそれを物語っている。

「全ての企業の中で、ハーレー・ダビッドソンが最初に白旗を振るとは驚きだ。彼らのために努力してきたが、最終的にEU向けの販売で関税を払わないということだ。これは我々の貿易にとって、1510億ドルという大きなマイナスだ。税金はハーレーの言い訳に過ぎない。忍耐強くあるべきだ! 」


トランプ大統領が扱ってきた不動産などは、文字通り動かない財であり、関税など関係ない。
でも、製造業は違う。
どんどんグローバルになって、いろんな国のいろんな部品や原料から作られる。
昔のように、国の中で閉じているような製品は少ないと思う。
だからこそ、関税という税金は、かける国の国民にとっても損害を与える。
結局高いものを買うことになったりするのだ。

21世紀の今日、国際貿易の4割前後が多国籍企業の系列企業間の取引だと推定されているらしい。

トランプ大統領は、中国やメキシコやEUで安く作られたものが入ってくることで、アメリカ経済が弱体化させられると思っている。
しかし、現代は想像以上に、十分に複雑な世の中になっている。
企業は安く作れるところを探して、どんどん出ていっているのだ。
そのために、自国民が安く製品を手に入れることができる。

共和党の人たちもそのことをわかっているはずだが、トランプ大統領の支持率がいまだに高く、何も言えないのだろう。

トランプ大統領の思いは結構根が深いように思う。
そう簡単に、変わらない。

世界はどうなっていくのだろう。


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