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2017.12.24 Sunday
杉原千畝 スギハラチウネ
こういう題名の映画。
姓が同じで何となく馴染みがあったので、ついつい録画した。 杉原千畝は戦時中の外務省の外交官。 リトアニアでユダヤの人たちにビザを発給した。 もちろん、日本はドイツと同盟関係にあったから、その行為は日本政府は許さない。 それでも、人々を助けるために本国の意向を無視して、リトアニアから退去をする時までビザを出し続けた。 それにしても、日本の政治家や軍隊は本当にひどい。 当時ヨーロッパの外交官の中には、ドイツが対ソ不可侵を破って進行し、そうなると日本は連合国と戦わざるを得ず、アメリカと戦って負けると言っていた人もいる。 杉原千畝もその一人。 まともに考えたら、勝てるはずはないのだ。 おそらく、国や軍の上層部でそう考えていた人は多いはず。 それでも、中国に侵攻した関東軍や陸軍の一部はなんとしても戦争をするつもりだった。 若手の士官たちも勝つつもりでいたのだろう。 昭和天皇が開戦に反対していたのは、周知の事実。 天皇陛下万歳と言いながら死んでいった若者はたくさんいるが、天皇陛下の言うことを聞かなかったのは軍隊の上の方の人たち。 それを一部の戦犯のせいにしてしまって、反省しない日本人。 大戦での戦死者は230万人だが、そのうち6割が餓死などの病死だという。 その責任はどこに行ってしまったのかと思う。 もちろん、原爆を落としたアメリカにも責任はあると思うが、日本人が日本人の罪を裁かないまま70年過ぎてしまった。 もう取り返しはつかないと思う。 それはさておき、こういう人が日本人にもいたということは、うれしいことだ。 日本の外務省からは追放され、亡くなってから何年も経ってからやっと認められた。 役所は本当に頭が固い。 間違いがわかったなら、すぐに認めたらいいのに、関係者が生きている間は認めないという感じだろう。 日本人も捨てたものではないと思える。 でも、本当に杉原千畝が訴えたかったのは、ビザのことではなく、世界をよくする、ということだった。 そちらの方がスゴイと思った。 |
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