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2017.11.26 Sunday
1万人の第九 佐渡練
今日は佐渡裕の練習だった。略して佐渡練という。
森ノ宮のクラス全部と、大津、西宮Aが西宮芸術会館のホールに集まって、なんと1300人。 座席表を見ると、アルトが一番多く、ソプラノ、バス、そしてテナーが一番少ない。 西宮Aと同じだ。 結局申込み者と声の出しやすさからいくと、そういう編成になるのだろう。 1300人がホールの客席に座る。 ぼくは30分前に行ったので、まだまだ前が空いていた。 前に座ってください、という指示にしたがって、前から7番目の席に座った。 前の方は初めての人は少なく、何度も出た人が座っていた。 いつものへっぽこテナーとは雰囲気が違う。 佐渡裕はちょっと遅れてスタート。 小玉先生は講師陣4人の一人として前に座っていた。 幕間つなぎにどこかの先生が発声練習をやった。 いつもの小玉先生ではなく、ちょっと調子が狂う。 教室ごとに、講師のカラーがあるんだろう。 佐渡裕が出てきて、客席は盛り上がる。 初めて見たが、なかなか上背があって、貫禄がある。 いつもの練習と違って、第九の歌詞の意味をずっと話す。 ここはこういう意味だから、こう歌わないといけない、というような指導。 さすがに有名な指揮者だけあって、指導がうまい。 短い時間だから、技術ではなく、ハートの方でうまく持っていく。 こだわったのは、ブリューダーという言葉。 英語で言うとブラザーだ。 佐渡裕は仲間と言っていた。 歓喜を分かち合う仲間という感じだ。 ベートーベンの曲についても言っていた。 歌詞の情景を話し、だからオーケストラはこういう音を奏でるという説明。 だから、歌はこう歌わないといけない、という。 なかなか説得力のある説明。 神の楽園の門番がなかなか扉を開けてくれない。 それをがようやく開いたときの喜びがクライマックス…らしい。 そういう内容の歌詞。 1万人の第九には1万通りのストーリーがある。 誰かについて歌ってはいけない。 自分で声をだす、ということが大事。 男声合唱は、最前列の真ん中に佐渡裕が入ってみんなで肩を組んで歌った。 さすがに、名指揮者。 話がうまい。 これが佐渡練。 いよいよ来週が本番だ。 |
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