考えたこと2

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残業減デフレ
プレミアムフライデーとか言って、月末の金曜日は早く帰って、ゆっくりしようということになった。
それを当て込んで、早くから開店する飲み屋もあるらしい。
気持ちに余裕ができれば、財布の紐も緩むのではないか、ということだ。

でも、日本人の可処分所得は21世紀に入ってどんどん減少し、着実に貧しくなっている。
だから、お金を使わない。
若い人はなかなか結婚できないし、家庭が持てない。
そうなると人口も増えないことになる。

そんなことはお国のエライ人たちはわかっているはずだ。
わかっちゃいるけど…、ということだ。
それで、働き方をかえようということで、残業を減らそうということになった。
残業が減ると、当然手当てが減る。
だから、消費を抑えようということになる。
結局、お金を使わない理由の第一は、時間がないことではなく、使うお金が昔に比べて減っているということなんだろう。

非正規社員が増えているのもあるだろうし、社会保険の負担が増えているのもある。
要するに、以前ならもっとお金を使っていた人たちが、お金がもらえなくなっている。
その分は、より少ない正社員や、医療費や年金を使う高齢者がもらっていることになる。
どんどん高齢者が増えていくのだから、当たり前だ。

そこに気は付いているのだろうが、ポピュリズムで変えられない。

こないだ高齢者医療の番組をBSでやっていたが、そこでは「家族がどうしても生かしてほしい」というから、本人の意思に関わらず管をつないで生きている人がたくさんいる、という話をしていた。
その理由は、「死んだら年金が打ち切られるから」ということだ。

識者たちは言っているが、今の日本の一番大きな問題は、世代間格差だろう。
本来なら、それをもっと報じるべきマスコミが、スキャンダルを追いかけている。
地上波ではワイドショーで芸人がニュースにコメントし、最も安く作れる「食べ歩き」の番組が増えた。
相対的貧困で、人並みに食べることができない子供が増えているというのに、テレビでは食べ歩きだ。
そういう報道も取材不足で少ない。
絶対的貧困ではないから、かまわないと思っているようだ。
でも、相対的貧困ということこそ、世代間格差を表している。
決して全ての高齢者が富んでいるとは言わないが、食べ盛りの子供が貧困であっていいのだろうか。

戦後の高度成長で、先送りしてきた問題だ。
ぼくらの世代で、それは何とかしないといけない。

残業を減らすのは結構なことだが、もっと本質的な問題を何とかしないといけない。
でないと、もっとデフレになるだけだ。


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