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2017.06.15 Thursday
瞑想流行り
最近カナダのマイクロソフトのチームが研究した結果というのが面白い。
それによると、金魚の集中が続くのが9秒だという。 人間は何秒か?ということになるが、驚くなかれそれは8秒らしい。 金魚以下の集中力ということになる。 脳波を測って出した結果らしい。 金魚の脳波はどうやって測ったのかは書いてないが…。 もっと興味深いのは、2000年当時は12秒だったヒトの集中力が、13年経って8秒に落ちたということだ。 これは世の中の情報化が進んだからだと説明している。 記事を引用すると、 「まず、われわれを取り巻く情報量そのものが、飛躍的に増大した。米調査会社IDCによれば、1年間に生み出されるデジタルデータ量は、2000年の62億ギガバイトから、13年は4.4兆ギガバイトと約700倍に膨れ上がった。今後も増え続け、20年には、44兆ギガバイトまで膨らむと推定されている。 さらに、LINEやツイッターをはじめとする、SNSの新たなコミュニケーション手段が登場したことも、集中力の持続時間の低下に拍車を掛けた。 何かに取り掛かっている際に、SNSの通知音に呼ばれて作業を中断するのは、日常ではありふれた光景になった。総務省によれば、SNS利用者の平日の平均利用時間は70分を超えたという。 多様な情報の処理に追われる現代のビジネスパーソンは、同時に複数の仕事をこなすマルチタスクが当たり前。例えばビジネスパーソンはメールチェックを平均で1時間に30回もしているそうだ。」 ということらしい。 もともとは電話と違って気が向いたときに見ればいいと思っていたメールだが、今やビジネスではすぐに開いて応答しないといけないという感じだ。 LINEなどは既読したかどうかもわかるから、ややこしい。 学生諸氏はそれで悩んでいるとも言う。 2000年当時、どこかのセミナーに会社から行かせてもらったが、70年代と比べるとエンジニア一人の抱える課題が何倍にもなっている、ということだったはず。 逆に言うと、デジタル化でできたツールがあるからこそ、それだけの課題をこなせてしまうということだろう。 必然的に考える時間が減り、細切れに情報を処理しないといけない。 それが脳の負荷を大きくしているんだろう。 それに有効なのが瞑想だという。 グーグルなどの会社も取り入れている由。 それだけ頭を休ませないと、いい考えが出てこないということかもしれない。 エライ時代になったものだ。 ぼくはその移り変わる時代を見てきた。 でも、デジタル化が進んでいく時期はもう学校法人に変わっていたから、そこはあまり経験していない。 学校法人はその当時まだパソコンが一人一台になったところ、という感じだった。 情報など取らなくても学生さえ来ればいいということで、お気楽なところでもあったなあ。 実際に民間企業で働いている人たちは、そういう情報に埋もれている。 そこをブレイクスルーするのは、やっぱり社員教育だろう。 頑張ってほしい。 |
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