考えたこと2

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老害チェックリスト
日経に、定年後に働く時のチェックリストが載っていた。
なかなかよく出来ている。

(1)自分の若いころと比べ、つい若い世代の仕事のやり方に口出ししてしまう

ギリシアの象形文字が出てきた洞窟に、「今の若いものは…」ということが書いてあったという。
それほど昔から、年配のものが若いものを心配するという事は世の習いなのだろう。
今の自分を省みても、ついついそういうことを言ってしまう。
自分の通ってきた道なのに、大丈夫だろうか、などと思ってしまうのだ。
その老婆心がこういう言葉を出させるんだと思う。
時代は変わっている。
自分の若いころを思い出して、控えないといけない。
しかし、自分の若いころの事はだいぶ脚色されて思い出されるということを忘れてしまう。

(2)つい自分の体験談や自慢話をしてしまう

悪気はないのだ。
そういうことを言ってしまうのは、自分が役に立たないと回りに思われていると思うからだろう。
これは控えないといけない。
その過去も、大体において自分で尾ひれをつけて大きな話になっているということに気がつかない。

(3)以前の人間関係を引きずり、昔の部下や後輩に、命令口調で話してしまう

これはしてはいけない。
自分の立場をわきまえないといけない。
そんなことは「わかっちゃいるけど」ということなのだろう。

(4)経験が豊富にあるので、若手にはできないことが自分にはできると思う

まあ、これもやむを得ないだろう。そう思う時もある。
でも、事情は個別に変わっているから、経験が当てはまらなくなっていることも多い。
聞かれなければ、黙っておくという沈黙の美徳を思い出さないといけない。

(5)デジタル技術にうとく、エクセルやパワーポイントの資料作成を人に頼んでしまう

これは実際にたくさん見た。
今やそういう時代なので、自分でやらないと…。

(6)電話を取るのは若手の仕事だと思っている。電話に出ても相手の言葉にいらいらして、横柄に話してしまう

これはダメだろう。立場が変わったら、何でもやらないといけない。
こうなると、老害だ。

(7)定年後も働く理由について「家にいると妻や家族が嫌がるから」「健康のため」など、周囲の士気が下がることを言ってしまう

これも本音だろうと思うが、仕事場で本音を言ってはいけない。
若い人もみんな我慢しているということを忘れるんだろう。
情けないことだ。

(8)冗談のつもりでも、「給与が半分になったから、仕事も半分しかしない」など、やる気を疑われる発言をする

まあ、気持ちはわかるが、これも言ってはいけない。
雇ってもらえるだけラッキーなのだ。
ビジネスなのだから…。

(9)人の話を聞かなくなった、とよく言われる

これは誰しも年をとるとそうなる。
心して聞いているつもりでも、そうでない場合が多い。
困ったものだ。

(10)「この仕事は自分に合わない」と、与えられる仕事のより好みをする

これもなあ…。
若いころは、そんな人を見て、困ったものだと思っていたことを忘れるのだろう。

厚労省が定年を65歳に引き上げるように指示を出して、いろんなことが起こるようになった。
この老害の問題はその影響だ。
すでに、企業によっては役職定年制を採用していたり、60歳を定年として、あと5年は補助的な仕事でお願いする、というようなこともやっている。
65歳まで定年を引き上げた企業もある。

しかし、一方で昔に比べて年寄りが若くなったのも事実。
普通に年をとれば、65まで働きたいという人が多いし、年金の担当者は死ぬまで働いてほしいと思っているだろう。

ビートルズが出たころは、あのヘアースタイルを見て、大人たちは排斥しようとした。
エレキギターを弾くだけで不良だと言われた時代もあった。
いつの世も、老人は保守的で頑なになりがちだ。

今の左翼系の老人たちだって、左翼を保守しているのだから、同じことだ。
若いころはもう少し柔軟だったと思うが、年をとってガチガチに固まってびくともしない。

世の中長生きになったのだから、老人を自覚して、世の中の隅っこのほうで生きていく覚悟をしないといけない。
これからの世の中、若い人が決めていかないといけない。
古い船を今動かせるのは、古い水夫ではないのだ。

記事の中に、「肩書と人間の魅力は比例しない。肩書がなくなったシニアこそ、人間の魅力で勝負すべきだ」と書いてあった。

その通りだと思う。

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