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2015.11.16 Monday
パリのテロ事件
11月13日の夜にパリで起こったテロは、ISの犯行声明が出た。
思い出すのは1986年にフランスに行った時のこと。 あの時も、一部のイスラム系の人たちが空港に爆弾を仕掛けたりして、大変だった。 何度かシャルル・ド・ゴール空港からイギリスに行くために飛行場に行ったが、爆弾騒ぎでチェックインができないこともあった。 公安調査庁のページを見ると、1986年のところに『「アラブ・中東の政治犯連帯委員会」(CSPPA)を名のるグループが,フランス・パリのシャンゼリゼ通りで爆弾を爆発させ,2人が死亡,邦人1人を含む28人が負傷』と書いてある。 当時の飛行場には、マシンガンみたいなでっかい銃器を持った、警察か軍隊かどっちかわからない警備の人たちがたくさんいて、歩きまわっていた。 驚いたが、普通に歩きまわっている様子で、回りの人たちも当然という感じだった。 日本なら、関空に銃器を装備した自衛隊の隊員がいる、というような状況だ。 写真など撮ろうものなら、捕まるのではないかと思った。 そのとき、日本とフランス、いや、西欧との違いに愕然としたものだ。 ぼくが行っていたところはフランスの田舎だったが、そんな町でもイスラムの人がいて、フランス人に催涙スプレーを顔にかけられて、転げまわっているところを見た。 きっとシャンゼリゼの爆弾のことがあったから、イスラムの人に対して嫌悪感があったんだろう。 日本は島国で、なかなか異民族が入って来られない。 でも、地続きのフランスみたいなところは、どんどん入ってくる。 政治的に移民を入れてきたという歴史もある。 そして今、シリアの難民が入っている。 今回のテロのメンバーも、そのルートで入ってきたのではないかとも言われている。 ヨーロッパと北アフリカ、中東の関係は歴史的にもややこしい。 そして、キリスト教とイスラム教という一神教同士の軋轢もある。 ヨーロッパは長い時間をかけて、政治とキリスト教を分離したが、そこにイスラム教の人たちが入ってきて、どうなるんだろうか。 そんな細かいことはぼくらの想像の外だ。 アメリカの9.11もそうだが、これは大変なことだなあと改めて思った。 |
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